企業が2025年のサイバーセキュリティソリューションを選択するにあたり参考とすべきことを記した記事をセンチネルワンがブログに掲載しています。具体的に7つの企業のソリューションを例示してその特徴も解説しています。
サイバーセキュリティソリューションとは?
センチネルワンによると、サイバーセキュリティソリューションとは「コンピュータシステムへの攻撃を防ぐために使用される一連のツール、フレームワーク、およびベストプラクティス」を指すということです。ツールは道具を、フレームワークは物事の手順や枠組みを意味します。ベストプラクティスとはもっとも優れた手法のことです。つまりサイバーセキュリティソリューションとは、コンピューターシステムへの攻撃を防御するために使う道具、手順や枠組み、もっとも優れた手法を実現するソリューションということです。そしてサイバーセキュリティソリューションの具体的な内容としてエンドポイント保護、ネットワークファイアウォール、ゼロトラスト、脅威インテリジェンス、マネージドサービスをあげています。マネージドサービスは企業のICT業務を請け負うサービスです。これらサイバーセキュリティソリューションによって保護されるのはエンドポイント、ネットワーク、クラウド環境です。
サイバー脅威は企業のIT部門にとどまらず業務、ブランド、顧客に対する信頼に影響を及ぼすことになるため企業は統一されたセキュリティ戦略を導入して新しい脅威に常に備える必要があります。企業にとってサイバーセキュリティが必要である理由についてセンチネルワンは以下の6点をあげています。
- サイバー脅威の高まり
- 攻撃手法のエスカレーション
- データ保護規制とコンプライアンスの順守
- 分散化しているワークスタイル。
- 事業および財務へのダメージの軽減
- ビジネスの成長に応じたセキュリティ
7社のソリューションの特徴を具体的に説明
そのうえでセンチネルワン、クラウドストライク、パロアルトネットワークス、フォーティーネット、IBMセキュリティ、トレンドマイクロ、シスコの7社のサイバーセキュリティソリューションについて解説しています。その内容についてはセンチネルワンのブログを読んでいただきたいのですが、それぞれの特徴として以下の項目をあげています。
▶センチネルワン
- 行動AI
- ワンクリック修復
- マネージドサービスとの統合
- 包括的な脅威ハンティング
▶クラウドストライク
- 脅威グラフ
- 回避検出
- 即時展開
- 24時間365日の管理サービス
▶パロアルトネットワークス
- Cortex XSOAR
- Wild Fireサンドボックス
- 機械学習の洞察
- 柔軟な統合
▶フォーティネット
- AI駆動型侵入検知
- セキュリティファブリック
- サンドボックス統合
- 高性能ファイアウォール
▶IBMセキュリティ
- QRadar SIEM
- X-Force脅威インテリジェンス
- MaaS360 for Endpoint Management
- 自動化されたインシデント対応
▶トレンドマイクロ
- スマート プロテクション スイート
- XDRエコシステム
- Cloud One Platform
- 仮想パッチ
▶シスコ
- ゼロトラストアーキテクチャ
- Umbrella DNS セキュリティ
- SecureX統合
- Talos Intelligence
センチネルワンは比較的、他企業の製品との比較をしている印象があるのですが、業界内部の人間が他社のサイバーセキュリティ製品をどのように見ているのかがわかって興味深く感じます。サイバーセキュリティソリューションにはそれぞれ特徴があり、一様ではないということです。どこに重きを置くかはまさに防御すべき対象や環境によって異なるわけですから、まずは自らのシステムを検証し、その環境にもっとも適したサイバーソリューションを選択することが重要だということです。
■出典
https://www.sentinelone.com/cybersecurity-101/cybersecurity/cyber-security-solutions/