Webサイトを利用していると、「Cookieの使用に関する同意通知」が表示されることがあります。Cookieを利用することで、次回アクセス時に以前の入力情報が引き継がれるなど、より快適にWebサイトを利用できるようになります。
一方で、Cookieにはログイン情報が含まれるため、第三者に盗まれると本人になりすまして不正ログインされる恐れがあります。少しでも情報漏洩が疑われる場合は、早めに専門業者に情報漏洩調査を依頼することがおすすめです。
本記事では、Cookieの役割から、Cookieリスクに備えるセキュリティ対策までを詳しく解説します。
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Cookie(クッキー)とは?
Cookie(クッキー)は、Webサイトを利用したときに、利用者のブラウザ内に一時的に保存される小さなデータのことです。ログイン状態や言語の設定、買い物カゴの中身など、利用者の情報を記録する目的で使用されます。
Webサイトに再度アクセスすると、ブラウザがCookieの内容を自動的に送信します。送信したデータで同じ設定や状態を維持したまま、スムーズにサービスを利用することができます。毎回ログイン情報や設定を入力する手間が省けるため、利用者にとって利便性の高い仕組みです。
Cookieの主要な役割
Cookieには以下の主要な役割があります。
- ログイン状態の維持
- ショッピングカートや入力内容の保持
- 個人に合わせたカスタマイズ
- トラッキング(行動分析・広告配信)
ログイン状態の維持
Cookieは、利用者がWebサイトにログインした際に発行されるセッションIDなどを保存し、同一サイト内でページを移動してもログイン状態を維持できるようにします。これにより、利用者は再びIDやパスワードを入力することなく、継続的にサービスを利用することが可能になります。
ショッピングカートや入力内容の保持
Amazonや楽天市場などオンラインショップでは、利用者が商品をショッピングカートに追加した情報をCookieに記録することで、別のページに移動したり、ブラウザを閉じてもカートの内容が保持されます。また、住所や連絡先などの入力情報も一時的に保存されることがあります。
個人に合わせたカスタマイズ
Cookieに表示言語、テーマ設定、地域などの情報を保存することで、Webサイトはユーザーごとの好みに応じたカスタマイズが可能になります。たとえば、次回訪問時に英語表示やダークモードの状態が自動的に再現され、利用者の操作を減らすことができます。
トラッキング(行動分析・広告配信)
トラッキングは、利用者がWebサイト内でどのページを見たか、どのくらい滞在したか、どんな行動をしたかといった情報を記録・追跡することです。Cookieに利用者のWebサイト上での行動履歴を記録し、広告配信やコンテンツの最適化などに使われます。
Cookieに潜むリスク
CookieはWebの利便性を高める一方で、さまざまなリスクも内包しています。Cookieには以下の主要なリスクがあります。
- 過度なトラッキングによるプライバシー侵害
- 個人情報が読み取られるリスク
- なりすましにつながるリスク
- 法的リスク
過度なトラッキングによるプライバシー侵害
Cookieは、利用者が訪れる複数のWebサイトにまたがって行動履歴を追跡するため、利用者の興味や関心、属性などを細かく分析される恐れがあります。これによりパーソナライズ広告などが可能になりますが、知らないうちに必要以上の情報を追跡されて、プライバシーが侵害されるリスクがあります。
個人情報が読み取られるリスク
Cookieには利便性を高めるため、氏名・メールアドレス・ログイン情報などの個人情報が保存されることがあります。しかし、セキュリティ対策が不十分な環境では、その情報が第三者に読み取られるリスクがあります。
たとえば、公共のWi-Fiを使ってログイン操作を行った場合、通信が暗号化されていないとセッションIDが盗まれ、不正ログインされる恐れがあります。
なりすましにつながるリスク
攻撃者がCookieを盗用することで、正規の利用者になりすまし、サービスを不正利用する可能性があります。このような攻撃は、「セッションハイジャック(Session Hijacking)」とも呼ばれ、攻撃者が正規ユーザーのセッション情報を盗み、本人になりすましてアクセスする代表的な手口です。
例えば、オンラインショップで勝手に注文されたり、SNSや銀行口座への不正ログインが行われたりします。
法的リスク
Cookieによって収集される情報が個人情報とみなされる場合、各国の法律による取り扱いが必要です。たとえばGDPR(EUにおける個人情報保護に関する一般データ保護規則)ではCookie利用に際して明示的な同意取得が義務付けられています。
出典:Cookies, the GDPR, and the ePrivacy Directive
日本では、Cookie取得自体に同意は不要ですが、第三者提供を行う場合には個人情報保護法の対象となります。これらの規制に違反すれば、企業は罰則や信頼失墜といった法的・社会的リスクを負う可能性があります。
出典:令和3年改正個人情報保護法について(令和4年1月26日個人情報保護委員会事務局)
もし、Cookieに保存された個人情報が流出されているか不安な場合は専門業者に情報漏洩調査を依頼することがおすすめです。
個人情報保護法に関する記事はこちら>>【個人情報保護法の概要と最新改正点の解説】
Cookieリスクに備えるセキュリティ対策
Cookieを使用にはリスクを理解し、適切なセキュリティ対策を行うことが重要です。ここでは、Cookieに潜むリスクに有効なセキュリティ対策を解説します。
- Chromeのシークレットモード機能を利用する
- 広告ブロック拡張機能(例:AdBlock)を使う
- 定期的にCookieを消去する
- 共有端末では必ずログアウトし、不審なリンクを開かない
Chromeのシークレットモード機能を利用する
また、今の内容はちょっと硬いので、「Google Chromeには「シークレットモード」という機能があります。このモードを使うと、閲覧履歴やCookieなどの情報がパソコンやスマホに残りません。ブラウザを閉じると自動的に削除されるため、ほかの人に見られる心配が少なくなります。
たとえば、共有パソコンでWebサイトを見るときや、ログイン情報を残したくないときに便利です。ただし、完全に匿名で使えるわけではありません。Webサイトの管理者やインターネットの通信業者には、アクセスした内容が見える場合があります。その点には注意が必要です。
広告ブロック拡張機能(例:AdBlock)を使う
広告ブロック拡張機能を使うと、Web上の広告やサードパーティCookieによる行動追跡を自動でブロックすることに効果的です。
なお、プライバシーやセキュリティが強化され、悪質な広告やマルウェアのリスクも減ります。一部の機能ではCookie通知のポップアップを非表示にでき、快適な閲覧環境にもつながります。
ただし、拡張機能には一定の権限が必要なため、信頼できるものを選ぶことが重要です。
定期的にCookieを消去する
定期的にCookieを削除することで、不要なデータの蓄積を防ぎ、プライバシー侵害や情報漏洩のリスクを軽減できます。
多くのブラウザでは、過去1時間、24時間、7日間、4週間、全期間など、削除対象の期間を選べるため、自分の利用状況に応じて管理することが可能です。とくに共有端末や公共のWi-Fiを利用した後などは、意識的にCookieを削除することでセキュリティを高める効果があります。
共有端末では必ずログアウトし、不審なリンクを開かない
公共のパソコンや他人の端末を使用する際は、ログイン後に必ずログアウトすることが重要です。また、不審なメールやSNSのメッセージに含まれるリンクを開かないよう注意し、信頼できないサイトへのアクセスは避けましょう。これにより、第三者に個人情報が読み取られるリスクを減らせます。
Cookieが盗まれた場合は専門の調査会社へ相談
「身に覚えのないログイン通知が来る」とか「本人が作成していないメッセージが送信される」などの症状がある場合Cookieが盗まれた可能性があります。
Cookieが盗まれたり漏洩したりすると、個人情報が第三者に取得され、不正ログインなどの被害につながるおそれがあります。特にセッションCookieが盗まれた場合は、IDやパスワードを知られなくてもログイン状態が再現され、アカウントが乗っ取られるリスクがあります。
Cookieの不正利用が疑われる、または既に不正アクセスが確認されている場合は、速やかに専門業者へ依頼し、情報漏洩と不正アクセス調査を依頼することをおすすめします。
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