BUFFALO社製のNASは、多くの家庭や企業で使用されています。直近ではセキュリティが脆弱なBUFFALO社製のNASを狙った不正アクセス被害が発生し、データが削除されるといった被害が確認されています。
本記事では、BUFFALO社製NASが不正アクセス被害を受ける原因や対処法について詳しく解説します。
本ページには広告が含まれています。本コンテンツ経由で商品・サービスの申込みがあった場合、企業から送客手数料を受け取ることがあります。 |
BUFFALO社製NASが不正アクセス攻撃を受ける原因
BUFFALO社製NASが不正アクセスを受ける原因として考えられるのは以下の通りです。
NASの管理者アカウントが初期設定のまま放置されていた
出荷時のID・パスワードを変更せずにそのまま運用を続けたことで、第三者が容易に侵入できる状態になることが不正アクセスの原因となることがあります。
直近の2025年7月に発生したBUFFALO社製NASの不正アクセスは、出荷時の初期パスワードを変更していない、「TeraStation」「LinkStation」「AirStation」 が標的となったとされ、保存データが削除されるなどの被害が報告されています。
出典:BUFFALO【重要】NAS/Wi-Fiルーター商品のパスワード変更のお願い
外部アクセス許可設定のままインターネットに接続
リモートアクセスやクラウド連携機能を有効にしたままNASを運用していたことで、外部からアクセス可能な状態が続くと、パスワードリスト攻撃や総当たり攻撃などによって、不正アクセスを受ける可能性が発生します。
ファームウェアの更新漏れによる脆弱性
NASが長期間アップデートされずに既知の脆弱性が残されていると、不正アクセス原因の一つとなることがあります。古いファームウェアはセキュリティの脆弱性が知られていたり、サポート終了によってセキュリティーパッチが配布されない場合もあります。
これらの原因を放置したままにすると、以下のような重大なリスクにつながります。
- 保存データの流出・改ざん
- 社内外の信用失墜
- 取引先や顧客への損害賠償リスク
次に、このような不正アクセスを防ぐための具体的な対処法を解説します。
NASが不正アクセスを受けた場合の実践対応マニュアル【初動〜再発防止】>
BUFFALO社製NASユーザーに今すぐ必要な対処法
不正アクセスの被害に遭った場合、早急な対応が求められます。以下に具体的な手順を提示します。
管理者アカウントの即時変更
出荷時のまま使われていた可能性があるアカウント情報をすぐに見直し、強固なパスワードに変更します。
管理者アカウントの変更手順
- NASの管理画面にログイン
- 「ユーザー管理」メニューを開く
- 管理者アカウントのパスワードを強固な文字列に変更
- 使用していないアカウントは削除または無効化
外部アクセス設定の見直し
NASのリモートアクセス設定を再確認し、不要な公開設定を遮断します。
外部アクセス遮断手順
- NASの管理画面にログイン
- 「ネットワーク設定」メニューを開く
- 「リモートアクセス」または「クラウドアクセス」を無効化
- ポート開放設定がある場合は閉じる
ファームウェアの更新
脆弱性を悪用された可能性を排除するため、最新のファームウェアにアップデートします。
ファームウェアアップデート手順
- バッファロー公式サイトから最新ファームウェアを確認
- NAS管理画面の「ファームウェア更新」メニューを開く
- 指示に従ってアップデートを実行
- 再起動後、バージョンが更新されたか確認
専門家に相談する
不正アクセスの被害が発生した場合、自力での復旧や原因調査を始める前に、フォレンジック調査(デジタルフォレンジック)の専門家に相談することが極めて重要です。
フォレンジック調査とは不正アクセスなどのセキュリティインシデントに対して、
「いつ・誰が・どのように侵入し、何を行ったか」を専門的に解析し、証拠として保全・記録する手法です。
不正アクセス被害を受けた直後は復旧作業を優先したくなりますが、不用意な操作で証拠が消えてしまい、その後の法的措置に影響が出る可能性があるので、専門家に相談して証拠保全から調査まで行ってもらうことをおすすめします。
専門家への相談手順
- データへのアクセスを制限し、不用意な操作を控える
- アクセスログやエラーログを保存する
- フォレンジック調査会社へ連絡し、状況を説明
- 初期診断を受け、今後の対応を決定
なお、どの調査会社に相談すればよいか迷う場合は、実績や対応範囲などをふまえて信頼できる専門業者を選ぶことが大切です。
ここでは、実績豊富で高い専門性を持つ調査会社を紹介しますので、参考にしてください。
編集部おすすめ調査会社:デジタルデータフォレンジック(おすすめ度)
情報漏えいや不正アクセスなどがないか調査してくれる専門会社をご紹介します。
こちらの業者は、対応件数が39,000件を超え、民間の調査会社でありながら官公庁や大手企業との取引実績も多く信頼できるため、幅広い調査に対応していておすすめです。
まずは無料で相談・見積りまで行ってくれるようなので、不安な方は一度相談してみるとよいでしょう。

費用 | ★見積り無料 まずはご相談ください |
---|---|
調査対象 | PC、スマートフォン、サーバ、外付けHDD、USBメモリ、SDカード、タブレット など |
サービス | ハッキング・不正アクセス調査、マルウェア・ランサムウェア感染調査、サイバー攻撃被害調査、退職者調査、労働問題調査、社内不正調査、情報持出し調査、横領着服調査、パスワード解除、データ改ざん調査、データ復元、デジタル遺品、離婚問題・浮気調査 など |
特長 | ✓累積ご相談件数39,000件以上 |
デジタルデータフォレンジックは、国内トップクラスの調査力を有しており、累計3万9千件以上の豊富な実績があります。
規模が大きな調査会社でありながら、ハッキング調査などの実績もあるようですし、24時間365日の相談体制、ニーズに合わせたプランのカスタマイズなど、サービスの利用しやすさも嬉しいポイントです。
相談・見積りを“無料“で行っているので、まずは電話かメールで問合せをしてみることをおすすめします。
↓調査項目・プラン・料金などは公式サイトへ↓
まとめ
今後のセキュリティ対策として、NASだけでなくネットワーク全体の防御体制を見直すことが不可欠です。ウイルス対策ソフトの導入、社内ネットワークのファイアウォール設定、社員アカウントの権限管理、アクセスログの定期点検などを通じて、多層防御を実現しましょう。
セキュリティ体制を見直し、必要に応じて外部の専門家と連携することで、企業の大切な情報資産を守ることができます。