2025年、日本国内ではスマートフォン利用中に「ご使用のスマホがハッキングされました」「ウイルスに感染しました」などと表示される事例が多発し、Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトにも多数の相談が寄せられています。
本記事では、スマホの悪用事件、並びに犯罪事例を詳しく解説します。こうした表示の多くは詐欺広告やフィッシング目的ですが、中には実際の不正アクセスや遠隔操作被害も報告されています。
万が一、本当に被害を受けた可能性がある場合は、証拠保全のため専門業者によるフォレンジック調査を行い、被害の範囲や侵入経路を特定することが重要です。
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AI技術を悪用した不正アクセス事件
2025年は、生成AIや自動化ツールを悪用した不正アクセス事件が相次ぎました。これまで高度なプログラミングや専門知識が必要だった攻撃手法が、AIの登場により短期間で習得・実行できるようになり、未成年や非技術者による犯行も増加しています。
以下では、2025年2月27日に発覚した「楽天モバイル不正アクセス事件」を紹介します。
楽天モバイル不正アクセス事件
2025年2月27日、楽天モバイルのシステムに対する不正ログイン事件で、中高生3人が不正アクセス禁止法違反などの疑いで逮捕されました。報道によれば、3人は特定のファイルに保存されていた約22万件のID・パスワードを入手し、その情報を使って2024年5月から8月にかけて楽天モバイルに不正ログイン。
eSIM契約を計105件行い、その回線を転売して暗号資産など約750万円相当の利益を得ていたとされています。この攻撃では、ログイン処理を自動化するプログラムを作成する際にChatGPTを利用し、効率化や処理速度の向上を図ったことが明らかになっており、生成AIが不正アクセスの実行過程で直接活用された事例です。
出典:読売新聞の報道
スマホを使った物理的侵入・窃盗
近年、スマホはサイバー攻撃だけでなく、現実世界での物理的侵入や窃盗にも悪用されています。2025年には、スマホのカメラ機能で他人の鍵を撮影し、画像から鍵番号を特定してインターネットで合鍵を作成し、侵入や窃盗を行う事例が報告されました。
スマホ撮影による合鍵作製事件
2025年6月17日、東京都日野市で、職場の店長がアルバイト女性の鍵をスマホで無断撮影し、その画像から鍵番号を特定。インターネットで合鍵を作製し、少なくとも13回にわたり女性宅へ侵入してプリントシール2枚を盗んだとして逮捕されました。
犯行は2025年4月ごろから行われていたとされており、2025年7月24日の前後に多数報道されました。容疑者は「女性に好意があり部屋の空気を吸いたかった」と供述しており、スマホのカメラ機能が現実的な侵入手段として悪用された典型例です。
出典:FNNプライムオンライン
スマホが関与する事件ではデジタル証拠が残る可能性が高く、早期対応が被害拡大の防止や犯人特定につながります。不正アクセスや物理的侵入などの被害が疑われる場合は、端末や通信記録を適切に保全し、専門業者によるフォレンジック調査をおすすめします。
通信インフラを悪用した攻撃
通信インフラは日常生活やビジネスを支える重要な基盤ですが、その特性を悪用した攻撃は年々高度化しています。特に、携帯電話の通信規格やネットワーク機器の脆弱性を突く手法は、利用者が気づかないうちに情報を盗まれる危険性が高く、被害の発覚が遅れやすいという特徴があります。
偽基地局(IMSIキャッチャー)による通信傍受
2025年4月15日、東京都や大阪府などの都市部やイベント会場周辺で、携帯電話の通信を傍受する「偽基地局(IMSIキャッチャー)」の存在が確認されました。攻撃者はこの装置を利用し、周囲のスマートフォンを強制的に接続させて位置情報や通信内容を取得したり、偽SMSを送りつけて銀行や決済サービスへの不正アクセスを試みます。
ITmediaの報道によれば、この技術は位置追跡や個人情報の窃取、なりすましなどにも悪用される可能性があり、通信インフラを悪用したサイバー犯罪の深刻化が懸念されています。
出典:ITmedia NEWS
詐欺・フィッシング関連の被害
2025年は、SNSやマッチングアプリなどのオンライン交流サービスを悪用した詐欺が急増しました。巧妙なメッセージや偽サイトに加え、生成AIによって作成された説得力のある画像や動画が用いられ、被害者を信じ込ませる手口が一般化しています。
特に、SNS経由の投資詐欺やマッチングアプリを利用した金銭詐取は、若年層から高齢層まで幅広く被害が拡大しており、被害額も年々増加傾向にあります。以下では、2025年に報告された代表的な事例を紹介します。
SNS型投資詐欺
2025年上半期の警察庁発表によりますと、SNS型投資詐欺の認知件数は2,884件(前年同期比−19.6%)、被害額は351.2億円(前年同期比−30.4%)です。減少要因として、当初接触手段の「バナー等広告」が866件(前年同期比1,016件減、−54.0%)と大幅に減少したことが挙げられます。
出典:警察庁・SOS47
マッチングアプリ悪用詐欺
ノートンが実施した調査によると、日本のマッチングアプリ利用者のうち、10人に1人以上が出会い系詐欺の被害を経験したと回答しています。さらに、2024年には出会い系詐欺から保護された使用者数が前年比で280%増加しており、被害の急増が浮き彫りになりました。
こうした詐欺では、アプリ内で信頼関係を築いた後に投資話や送金を持ちかけるなど、心理的な親密さを悪用する手口が目立っています。
出典:PRTIMES
詐欺被害に遭った可能性がある場合は、やり取りの履歴や送金記録などのデジタルデータを速やかに保全することが重要です。これらのデータを適切に確保・解析し、被害状況を正確に把握するためにも、専門業者によるフォレンジック調査をおすすめします。
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まとめ
2025年は、生成AIとスマホの普及が新たな犯罪手口を生み出しました。偽基地局や高度なフィッシング詐欺など、攻撃はますます巧妙化・自動化しています。被害を防ぐには、多層的なセキュリティ対策と日常的な意識向上が欠かせません。
万が一被害が疑われる場合は、速やかに証拠となるデータを保全し、専門業者によるフォレンジック調査で状況を正確に把握することが重要です。