不正アクセスされた場合どんな被害を受ける?被害例と実際の事件を紹介

不正アクセスとは、利用者の許可なく第三者がシステムやネットワークに侵入し、データの閲覧・操作・窃取などを行う行為です。

本記事では、不正アクセスを受けた場合に想定される代表的な被害例と、実際の事件を解説します。

特に個人情報などの機密情報を扱う環境では、不正アクセスによる情報漏洩が起こると金銭的損失、信頼の失墜など更なる被害を可能性があります。適切に対応を行うため、不正アクセスの恐れがある場合は専門業者に相談してください。

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不正アクセスされた場合の被害例

不正アクセスによって発生する被害は主に以下の通りです。

個人情報や機密情報の漏洩

不正アクセスによって最も多く発生するのが、個人情報の漏洩です。氏名、住所、電話番号、メールアドレス、クレジットカード情報などが外部に流出した場合、以下のようなリスクがあります。

  1. なりすまし被害:流出した情報を使って本人を装い、別のサービスへログインされる。
  2. フィッシング詐欺:本人を標的にしたメールやSMSでさらなる情報窃取を図る。
  3. 二次的な漏洩:流出情報がダークウェブで売買され、他の攻撃にも利用される。

金銭の要求

情報漏洩後に金銭を要求するケースも少なくありません。特にランサムウェアによる攻撃は深刻です。

  1. ランサムウェア感染:ファイルが暗号化され、復号のために金銭(仮想通貨など)を要求される。
  2. 脅迫メール:機密情報を公開するとして金銭を要求される。
  3. リベンジポルノ:個人情報・写真が悪用され、公開と引き換えに金銭を要求されるケース。

アカウントの乗っ取り・踏み台利用

攻撃者は盗んだ認証情報を使って、SNSやクラウド、業務システムに侵入します。この際、以下のような被害が起こり得ます。

  1. 乗っ取られたアカウントで情報発信:偽情報や詐欺メッセージを発信され、周囲の信頼を失う。
  2. 業務メールを使った詐欺:取引先に偽の請求書を送られ、会社が損失を受ける。
  3. 踏み台として他社に攻撃:自社ネットワークが他社へのサイバー攻撃に利用される。

サービス停止・業務支障

企業では、不正アクセスによってサーバーやWebサービスが停止するケースが頻発しています。特に以下のような攻撃が挙げられます。

  1. DDoS攻撃:過剰なアクセスを送ってサービスをダウンさせる。
  2. システム破壊:設定ファイルを改ざんし、業務システムを停止させる。
  3. サーバー感染:Webサイトがマルウェアに感染し、閲覧者にまで被害が拡大する。

マルウェア感染による端末被害

パソコンやスマートフォンが不正アクセスによりマルウェアに感染すると、端末そのものが操作不能に陥る場合もあります。以下が代表的な症状です。

  1. 動作が極端に遅くなる:裏で不正なプロセスが稼働している。
  2. 見覚えのないアプリが起動する:マルウェアが自動でダウンロード・実行されている。
  3. ファイル破壊・改ざん:端末内の重要ファイルが勝手に書き換えられる。

二次被害の発生

不正アクセスの被害は、一度発生すると連鎖的に他のシステムや関係者にも被害を広げていく点が特徴です。

  1. 社内ネットワーク全体に感染拡大:1台の端末が侵入経路となり、全社に影響が及ぶ。
  2. 取引先に攻撃メールを送信:業務メールの不正利用によって、顧客・取引先が被害を受ける。
  3. 社会的信用の失墜:メディアに報道されることで、企業の信頼が失われる。

上記のように、不正アクセスによって発生する被害は複数存在して同時に起こる可能性があります。早期に正確な状況を把握し、被害範囲や原因を調べることが被害を最小限に抑える近道です。不正アクセスの恐れがある場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

【2025年】不正アクセスされた実際の事件

実際に起きた不正アクセス事件を紹介します。

すかいらーくの顧客情報2270件漏洩事件

すかいらーくホールディングスは、不正アクセスにより、2270件のクレジットカード情報を含む顧客情報が漏洩した可能性があると発表されました。

漏洩情報の対象は2024年4月30日から5月7日にカード情報を登録された利用者で、氏名や性別、メールアドレスも含まれます。該当者へはメールでご連絡し、カード会社と連携して利用状況をご確認中です。

原因はシステムの脆弱性で、セキュリティ対策と監視体制を強化され、第三者機関による安全性確認後、6月にサイトを再開されました。

出典:日本経済新聞

PR TIMESに不正アクセス事件

PR TIMESは2025年5月7日、管理者画面への不正アクセスにより、最大90万1603件の個人情報、発表前のプレスリリース1682件、メディアリスト2万514件が漏洩した可能性があると発表しました。

利用企業や報道機関、個人会員の情報を管理する社内システムが攻撃を受けました。4月8〜9日に偵察目的の不正アクセス、24〜25日に不審ファイルとバックドア設置、27〜28日に管理者画面への再侵入とデータ転送を確認。海外IPからの攻撃も判明しました。

外部専門機関と調査を開始後も攻撃が継続し、28日に一部プログラムを停止、30日に全てを遮断しましたと報道されています。

出典:日本XTECH

トラストバンクに不正アクセス事件

トラストバンクは2025年7月12日、自治体向け電子申請システム「LoGoフォーム」への不正アクセスを確認したと発表しました。登録アカウント399件で不正ログインが発生し、氏名、住所、電話番号、生年月日などが閲覧された可能性があると報道されています。

この件に関連し、東京都練馬区、江東区、西東京市、武蔵村山市、神奈川県綾瀬市など複数自治体が被害を公表しました。トラストバンクは不正アクセス元IPアドレスの遮断、不正ログインがあったアカウントのパスワードリセットを実施し、被害が確認されていない利用者にもパスワード使い回しの回避や2段階認証の設定を呼びかけています。

出典:日本XTECH

東海大学のランサムウェア被害事件

東海大学は2025年7月17日、4月のランサムウエア被害で最大4万3451件の情報が影響を受けた可能性があると発表しました。

侵入経路は不明ながらアカウント情報流出の恐れがあり、専門機関の助言を受けてセキュリティ体制を強化しています。主要サービスは復旧済みと報道されています。

出典:日本XTECH

上記のように、不正アクセスによる被害は、個人情報の漏洩やサービス中止、金銭的な被害など、様々なおそれがあります。早期に正確な状況を把握し、被害範囲や原因を調べ適切な対応を行うためには専門業者に相談することをおすすめします。

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不正アクセスが起きた場合の対処法

不正アクセスが起きた場合に有効な対処法は主に以下の通りです。

  • ネットワークから切断する
  • パスワード等の認証情報を変更する
  • 被害状況を確認・証拠保全する
  • 関係機関・社内関係者へ報告する
  • 公式サイトや関係者への情報発信

より詳しい内容は以下の記事で解説します。

>>不正アクセスの調査とは?専門家が行う調査方法を詳しく解説

>>不正アクセスの証拠を調べる方法や調査会社を紹介

>>不正アクセスされたらネットから切断?対処法を解説

不正アクセスが起きた場合、個人や社内のリソースだけでは対応が不十分な可能性があります。早期に正確な状況を把握し、被害範囲や原因を調べ適切な対応を行うためには専門業者に相談することをおすすめします。

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