二段階認証は、パスワードに加えて追加の認証手段を用いることで、アカウントの安全性を高める仕組みです。しかし近年、二段階認証を突破するサイバー攻撃が増加しており、多くの被害が報告されています。
本記事では、突破される原因と対処法について解説します。
万が一、二段階認証によるハッキングを受けた場合は、フォレンジック調査を活用して証拠を保全し、必要に応じて法的対応に備えることが重要です。
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二段階認証とは
二段階認証(2FA:Two-Factor Authentication)とは、アカウントやシステムにアクセスする際に、2つ以上の異なる要素を組み合わせて本人確認を行う認証方式です。通常のIDとパスワード(1つ目の要素)に加えて、ワンタイムコードや生体認証など(2つ目の要素)を要求することで、パスワードが漏えいしても第三者による不正ログインを防ぎやすくなります。
二段階認証が突破される主な原因
二段階認証は「最後の砦」と考えられがちですが、攻撃者はその防御を回避するために多様な手口を駆使しています。以下では、代表的な突破原因とその概要を紹介します。
リアルタイムフィッシング(AiTM攻撃)
利用者を巧妙に作られた偽サイトへ誘導し、IDとパスワードに加えて二段階認証コードまで入力させる手口です。見た目は本物そっくりであるため、多くの利用者が疑うことなく情報を入力してしまいます。攻撃者は入力されたコードを即座に本物のサイトで使用し、不正ログインを成功させます。
MFA疲労攻撃(プッシュ爆弾)
攻撃者が短時間に何度もログイン承認の通知を送りつけ、使用者を混乱や苛立ちに追い込みます。通知は深夜や業務中など不意を突いて届くこともあり、利用者が「誤操作」と気づかないまま「承認」を押してしまい、不正ログインを許してしまう手口です。
SIMスワップ・SMS傍受
攻撃者が携帯電話会社になりすまし連絡や偽の手続きを行い、利用者のSIMカードを不正に再発行させます。再発行によって通信回線が攻撃者の端末に切り替わり、二段階認証に使われるSMS認証コードが攻撃者の手元に届きます。これを利用して、不正ログインや口座乗っ取りなどの犯行が行われます。
認証アプリの利用環境の脆弱性
認証アプリによる二段階認証(2FA)も、利用環境や運用方法によっては突破されるリスクがあります。スマートフォンがマルウェアに感染すればワンタイムコードを盗まれる可能性があり、アプリやOSの更新を怠れば既知の脆弱性を突かれる危険もあります。ただし実際に多いのは、フィッシングや中間者攻撃(MITM)といった社会的手口による被害です。
万が一脆弱性を突かれて被害が発生した場合は、フォレンジック調査によって侵入経路や被害範囲を特定することが重要です。原因を明らかにすることで、適切な再発防止策を講じられます。
被害の実例と規模
ハッキング被害は、個人から企業まで幅広く深刻な影響を及ぼしています。特に金融サービスやグローバル企業は狙われやすく、被害額が巨額にのぼるケースも少なくありません。
たとえば、証券口座の不正ログイン事件では、フィッシング詐欺などを通じて証券口座に侵入され、中国株などの不正売買が行われました。2025年4月時点での被害総額は約954億円に達し、その後さらに拡大して約3,049億円の不正取引が確認されたと金融庁が発表しています。
出典:東洋経済オンライン
また、Google、Facebook、Appleといった大手サービスも攻撃の標的となっています。研究者の調査によれば、これらのプラットフォームを含む160億件を超える顧客ログイン情報に、その一部として1億8,400万件がオンライン上に流出していたことが判明しました。
この大規模な情報流出は「サイバー犯罪にとっての設計図(ブループリント)」とも評され、フィッシング攻撃やアカウント乗っ取りのリスクを一層高める事態となっています。
出典:INDIATIMES
使用者が取るべき対処法
日常的なセキュリティ習慣によって、二段階認証突破のリスクを大幅に低減できます。以下は特に重要なポイントです。
認証コードの管理
二段階認証コードは本人確認のための極めて重要な情報であり、第三者に教えたり入力したりしてはいけません。特に、メールやSMS、ポップアップ画面、偽サイトなどから求められた場合は、たとえ正規サービスを装っていても入力しないことが重要です。
一度入力してしまうと、攻撃者に即座に悪用され、不正ログインや情報漏えいにつながります。
認証通知の取り扱い
ログインや取引の承認通知は、自分が実際に操作した場合にのみ許可します。特に、深夜や業務中など心当たりのないタイミングで届いた通知は、たとえ正規サービス名が表示されていても絶対に承認してはいけません。誤って承認すると、その瞬間に攻撃者の不正ログインや取引が成立してしまう恐れがあります。
アプリ・端末の更新
認証アプリやスマートフォン、パソコンのOSは、常に最新バージョンへ更新することが重要です。セキュリティ更新を適用することで、既知の脆弱性を悪用した攻撃から二段階認証コードを守れます。更新を怠ると、古いバージョン特有の欠陥を突かれ、不正ログインや情報漏えいの被害を受ける危険性が高まります。
SIMスワップ対策
携帯電話のSIMカードを再発行する際は、本人確認手続きを厳格に行うことが重要です。特に、代理人やオンライン手続きを悪用した不正申請を防ぐため、通信事業者が提供する追加認証サービスやパスワード設定を活用しましょう。攻撃者による不正な再発行を未然に防ぐことができます。
もし不正なSIM再発行や二段階認証突破による被害が疑われる場合は、フォレンジック調査によって不正アクセスの時刻や経路、被害範囲を明確にすることができます。早期に事実を把握することで、法的対応や被害拡大防止にもつながります。
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まとめ
二段階認証は、パスワード漏えい対策として非常に有効な防御手段ですが、油断や不注意、そして新たな攻撃手法によって突破されるリスクが年々高まっています。特に、リアルタイムフィッシングやMFA疲労攻撃、SIMスワップ、さらには認証アプリの脆弱性悪用といった手口は、従来の対策だけでは防ぎきれない場合があります。
これらの脅威に備えるには、常に最新のセキュリティアップデートを適用し、通知や認証コードの取り扱いに細心の注意を払うとともに、多層的な防御体制を整えることが不可欠です。
万が一、二段階認証が突破された場合は、迅速なフォレンジック調査によって侵入経路や被害範囲を特定することが重要です。フォレンジック調査では、不正アクセスの時刻や方法、影響を受けたデータを明らかにし、再発防止策の策定や関係機関への報告に必要な証拠を確保できます。