突然Windowsが起動しなくなり、「通常の修復手段が使えない」という状況に直面していませんか?ネットワークにもつながらず、システム修復もままならない――そんなときに有効なのが「DISMオフライン修復」です。本記事では、DISMのオフラインモードでの実行方法と、注意すべきポイントを丁寧に解説します。
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DISMオフライン修復が必要になるケース
Windowsが正常に起動できない・ネットワークに接続できないといった深刻なトラブル時、通常のDISM(Deployment Imaging Service and Management Tool)やsfc(システムファイルチェッカー)では対応できないケースがあります。そのような場合、インストールメディアなどの外部ソースを用いた「DISMオフライン修復」が有効です。
Windowsが起動しない/ブルースクリーンが続く
OSの起動プロセスが破損している場合、ログオン画面すら表示されず、修復オプションを利用できません。特に以下のような症状が続く場合は、オフライン修復が必要です。
- 電源を入れてもWindowsのロゴから進まない
- 「自動修復を準備しています」でフリーズ
- ブルースクリーン(青い画面)が何度も表示され再起動を繰り返す
ネットワーク接続ができない環境
DISMのオンライン修復は、インターネット経由で正常なシステムファイルをダウンロードして置き換える仕組みです。しかし、企業の社内ネットワークやセキュリティ設定によってインターネット接続がブロックされていると、オンライン修復は機能しません。
Windows Updateの失敗やシステムファイル破損
更新プログラムのインストール中断や失敗により、システムファイルが破損することがあります。このようなときも、通常の回復手段では改善しないため、DISMオフライン修復を行うことで、システムの健全性を取り戻せる可能性があります。
セキュリティソフトやプロキシの干渉
企業内のプロキシ設定やサードパーティ製セキュリティソフトによって、DISMのオンライン修復プロセスが遮断されることもあります。オフライン修復であれば、外部環境の影響を受けずにシステムの修復が可能です。
このように、DISMオフライン修復は「最後の手段」として使われる場面が多く、誤操作や情報不足による失敗は致命的なデータ損失につながります。
自力で修復する場合のリスク
自力で破損を修復しようとすると、誤った操作により状態が悪化し、復旧が困難になるリスクがあります。データ構造は非常に複雑で、知識がないまま操作すると、ファイルシステムがさらに破損したり、必要なデータが上書きされてしまうこともあります。適切な手順を踏まずに復元ソフトなどを使用すると、取り返しのつかないデータ損失につながる可能性もあるため、慎重な対応が求められます。

▶ 誤った操作でファイル構造を壊してしまう
▶ 不適切な復元処理でデータが上書きされてしまう
▶ 専門知識がないまま対応し状態を悪化させてしまう
ストレージデバイスの自力での修復は非常に難しく、誤った方法で作業を進めると、データが完全に失われるリスクがあります。安全にデータを復旧させたい場合、データ復旧業者に依頼することが確実です。編集部が厳選したおすすめ業者は下記のボタンからご参照ください。
DISMオフライン修復の具体的な手順
DISMオフライン修復を行うには、外部メディアから起動し、正しいソースを指定したコマンドを実行する必要があります。以下に詳しい方法を示します。
修復用のインストールメディアを準備する
別の正常なPCを使って、Windowsのインストールメディア(ISOファイル)を用意します。この操作では、対象となるPCと同じバージョン・エディション・言語のWindowsを選ぶことが重要です。
インストールメディアの準備手順
- Microsoft公式サイトからWindowsインストール用ISOをダウンロード
- ISOファイルをマウントし、sourcesフォルダ内のinstall.wimまたはinstall.esdを確認
- USBやDVDに書き込んでインストールメディアを作成
対象PCをUSB/DVDから起動させる
作成したインストールメディアを使い、修復対象のPCを外部メディアから起動させます。BIOS設定で起動順を変更する必要がある場合もあります。
修復環境での起動手順
- USBまたはDVDをPCに挿入し、電源を入れる
- 「Press any key to boot from…」表示時に任意のキーを押す
- 「Windows セットアップ」が起動したら、「コンピューターを修復する」を選択
- 「トラブルシューティング」→「コマンドプロンプト」へ進む
DISMコマンドを実行して修復する
コマンドプロンプトで、以下のようなDISMコマンドを入力して実行します。パスは環境により異なりますので、状況に応じて調整してください。
DISMオフライン修復コマンド例
- 例:
DISM /Image:C:\ /Cleanup-Image /RestoreHealth /Source:D:\sources\install.wim:1 /LimitAccess
- 「C:」はシステムがインストールされているドライブ、「D:」は修復用メディアのドライブ
- 「操作は正常に完了しました」と表示されたら修復成功
イメージソースとパラメータの確認
install.wimまたはinstall.esdに複数のエディションが含まれている場合、インデックス番号の指定が必要です。正しいインデックスを指定しないと修復は失敗します。
インデックス番号の確認方法
Dism /Get-WimInfo /WimFile:D:\sources\install.wim
を実行- 一覧の中から対象のエディションに対応するインデックス番号を確認
- 修復コマンドの
:1
の部分を該当番号に置き換える
専門業者に相談する
ここまでの対処法を試しても改善できなかった場合、機器に重大なエラーや物理的な故障が生じている可能性が高いです。この場合、続けて使用すると損傷がひどくなり、復旧できなくなる可能性があります。さらに、自力で分解したり復旧作業を行うのも状態が悪化するケースが多いです。少しでもデータを失いたくない方は速やかに専門業者に相談することをおすすめします。
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さまざまなメーカーや機種に対応できるかをチェックしましょう。
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特に物理障害の場合、クリーンルームでの対応が可能かを確認することが重要です。
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復旧率は91.5%とかなり高い技術力を有しており、RAID復旧のノウハウを持ったエンジニアが複数名チームとなって対応することで、早期に破損個所のすべての特定ができ、修復を行うことができます。
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まとめ
ストレージ機器に物理障害が発生している状態で、むやみに通電や再起動、フリーソフトの使用、分解などを行うと、状況が悪化し、復旧の難易度が大きく上がることがあります。特にHDDやSSDは精密機器であり、ちょっとした刺激や誤操作でも内部パーツが傷ついたり、データが上書きされたりして、最終的に復旧不可能になるリスクもあります。誤った対処で大切なデータを失ってしまう前に、まずは専門業者への相談をおすすめします。