【CVE-2019-19781】Citrix ADC および Citrix Gateway における脆弱性

【CVE-2019-19781】脆弱性は攻撃者がURL経由で本来アクセスできないスクリプトに侵入できて、ログイン不要で任意コード実行(RCE)できる脆弱性です。

主にCitrix ADC および Citrix Gatewayで確認されており、脆弱性へサイバー攻撃をされた場合は適切な対応を行うために専門業者に相談することがおすすめです。

本記事では、【CVE-2019-19781】脆弱性の深刻度・影響を受けるシステムとベンダー情報・想定される被害と対策まで解説します。

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【CVE-2019-19781】脆弱性の概要

【CVE-2019-19781】脆弱性は2019年12月にNVDに公表された、Citrix(シトリックス)社の「社内ネットワークの入口」に位置する重要機器から見つかったセキュリティ脆弱性です。

現在パッチは出ていますが、当時は対応遅れにより世界中に被害を及ぼした脆弱性です。【CVE-2019-19781】脆弱性を突かれると、攻撃者が企業が使うネットワーク装置へ認定なしにリモートからアクセスし、機器上で「任意コード実行(RCE)」を実行する可能性があります。

出典:NVD

【CVE-2019-19781】CVSS による深刻度「緊急」

【CVE-2019-19781】CVSS による深刻度は以下の通りです。

CVSS 3.1 評価指標

提供元Base Score深刻度Vector
NVD(NIST)9.8CRITICAL(緊急)CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
CISA-ADP9.8CRITICAL(緊急)CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

Vector Breakdown(各要素の意味)

項目意味
AV(Attack Vector)N(Network)ネットワーク越しに攻撃可能
AC(Attack Complexity)L(Low)攻撃が簡単
PR(Privileges Required)N(None)認証不要。誰でも攻撃可能
UI(User Interaction)N(None)利用者の操作不要
S(Scope)U(Unchanged)攻撃対象の権限範囲に変更なし
C(Confidentiality)H(High)機密情報への重大な影響あり
I(Integrity)H(High)データ改ざんの重大リスク
A(Availability)H(High)サービス停止レベルの影響あり

出典:NVD

【CVE-2019-19781】脆弱性に影響を受けるシステム

【CVE-2019-19781】脆弱性に影響を受けるシステムは以下の通りです。

  • Citrix ADC および Citrix Gateway version 13.0
  • Citrix ADC および NetScaler Gateway version 12.1
  • Citrix ADC および NetScaler Gateway version 12.0
  • Citrix ADC および NetScaler Gateway version 11.1
  • Citrix NetScaler ADC および NetScaler Gateway version 10.5
  • Citrix SD-WAN WANOP software および appliance model 4000, 4100, 5000, 5100

出典:IPA

※上記のバージョン以外でも脆弱性の影響を受ける可能性があります。詳細はベンダーに確認してください。

【CVE-2019-19781】ベンダー情報

【CVE-2019-19781】ベンダーは以下の通りです。

ベンダー名製品名備考
Citrix Systems, Inc.Application Delivery Controller(ADC)通称:NetScaler ADC。脆弱性の主要対象製品。
Citrix Systems, Inc.Gateway旧称:NetScaler Gateway。VPNやリモートアクセス用途に使われる。

出典:NVD

【CVE-2019-19781】脆弱性で想定される被害

【CVE-2019-19781】脆弱性で想定される被害は以下の通りです。

装置の完全乗っ取り

Citrix製品におけるこの脆弱性は、利用者による認証を経ずに外部から任意のコマンドを実行される危険があります。

攻撃者が対象のシステムへ不正に侵入した場合、正規の管理者が意図しない形で制御を奪われ、設定変更や情報操作などを自由に行われる可能性があります。

社内ネットワークへの不正アクセス

Citrix ADCは社内ネットワークへのリモートアクセスの入口として利用されることが多いです。つまり、ここが突破されれば、攻撃者は社内ネットワークの内部に自由に侵入できる状態になる可能性があります。

内部サーバやPC、ファイル共有などへ水平展開(Lateral Movement)され、最終的にはドメイン権限奪取にまで繋がるリスクがあります。

不正アクセスがの手口・原因・被害・対策については以下の記事で解説します。

>>【2025年最新版】不正アクセスとは?手口・原因・被害・対策をわかりやすく解説

個人情報漏洩

攻撃が成立した場合、通信の内容や構成情報、接続履歴など、重要な情報が不正に取得される可能性があります。認証情報や個人データ、設定ファイル内の機密パラメータなどが漏洩した際には、組織の信用や事業継続性に多大な影響を及ぼす恐れがあります。

個人情報漏洩への対処法については以下の記事で解説します。

>>個人情報漏洩対策とは?2024年の法改正を踏まえて紹介

他サイバー攻撃への踏み台

侵害されたCitrix製品が、他組織や他国へのサイバー攻撃の中継点として悪用される可能性があります。踏み台にされたことによって、組織が攻撃の発信源と誤認され、被害や調査対応に追われる事態へ発展する恐れもあります。

上記のように脆弱性を突くサイバー攻撃を受けると深刻な被害につながる恐れがあります。自力では不十分な対応になる可能性が高いため、脆弱性を突くサイバー攻撃を受けた場合は専門業者に相談してください。

【CVE-2019-19781】脆弱性への対策

【CVE-2019-19781】脆弱性への対策は主に以下の通りです。

  • Citrix社が提供する修正パッチを速やかに適用する
  • パッチ適用が困難な場合は、公式の一時的な緩和策(rewriteポリシー)を設定する
  • 対象製品がインターネット経由で直接アクセスされない構成となっているかを確認する
  • WAFやIPSを導入し、脆弱性を悪用する通信パターンを検知・遮断できるよう設定する
  • Citrix機器のアクセスログやコマンド実行履歴を監視し、不審な挙動を早期に検知できる体制を整える
  • Citrix社が公開している侵害指標(IOC)をもとに、既に攻撃を受けていないかを調査する

サイバー攻撃の恐れがある場合は専門業者に相談する。

脆弱性にサイバー攻撃をされた場合は、自己対応に限界があるため、どのような情報が漏えいしたかを正確に把握する必要がある場合には、フォレンジック調査によるデータ収集と分析が不可欠です。

フォレンジック調査でできることは以下になります。

  • 不審なリモートアクセスのログやマルウェア実行履歴の復元
  • 削除・隠蔽されたファイルの復元
  • 通信履歴・IPアドレスの追跡による攻撃元の特定
  • 漏えいした可能性のあるデータやその範囲の明確化

フォレンジック調査では、パソコンやネットワークの使用履歴、アクセスログ、不審なファイルの痕跡などを専用ツールで解析し、情報漏えいの有無や被害の全容を明らかにします。調査結果は、企業内の対応指針や法的手続きにおいても非常に重要な役割を果たします。

適切な対応で、被害を最小限に抑えるためには専門フォレンジック調査会社に相談しましょう。

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