【CVE-2025-26465】は、OpenSSHクライアントにおいて、VerifyHostKeyDNSオプションが有効になっている場合に発生する脆弱性です。この設定下では、攻撃者がDNS応答を偽装し、正当なサーバーに見せかけることで中間者攻撃(MITM)を成立させる可能性があります。
攻撃の成功にはクライアントのメモリリソースを枯渇させるなど高い条件が必要ですが、環境によっては重大リスクとなり得ます。
本記事では、CVE‑2025‑26465の概要、深刻度、影響範囲、技術的なメカニズム、被害想定、ベンダー対応、そして推奨される対策について解説します。
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【CVE-2025-26465】概要
OpenSSHにて、VerifyHostKeyDNSオプションが設定されていると、ホスト鍵の検証中にエラーコードを誤処理し、不正な認証に成功してしまうケースがあります。
これを利用した攻撃者がDNSを改ざんすることで、クライアントに偽のサーバーを正当と認識させ、通信内容を傍受または改ざんすることが可能になります。
出典:NVD
【CVE-2025-26465】CVSSによる深刻度
- CVSS v3.1 基本スコア:6.8(Medium)
- ベクトル:AV:N/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:N
中間者攻撃で機密情報が漏洩または改ざんされるリスクを示しています。ただし、攻撃には高い複雑性が伴い、利用者操作も必要です。
出典:NVD
【CVE-2025-26465】影響を受けるバージョン・環境
影響対象:OpenSSH 6.8p1 〜 9.9p1(すべてのクライアント)
VerifyHostKeyDNSが設定されており、デフォルトではオフですが、FreeBSDでは2013年9月から2023年3月までデフォルトオンだったことが知られており、該当環境では特に注意が必要です。
出典:Wiz
【CVE-2025-26465】技術的な詳細
この脆弱性は、ホスト鍵検証の際にエラーコードの取り扱いを誤ることに起因します。具体的には、sshkey_verify_host_key() が -1 (SSH_ERR_INTERNAL_ERROR) 以外のエラーコードを誤って成功扱いしてしまうロジック不備です。
結果として、攻撃者により偽のサーバー鍵を正しく認識してしまうケースが発生します。
出典:Wiz
【CVE-2025-26465】脆弱性がもたらすリスク
- MITM攻撃による通信内容の漏洩・改ざん
特にSSHトンネリング経由の機密データに影響する可能性があります。 - VPNやリモート接続のセキュリティ破壊
SSH経由の通信に信頼性を損なう可能性があるため、運用リスクが高まります。
出典:SOC Prime
【CVE-2025-26465】ベンダーおよびアドバイザリ情報
複数のベンダーから対応情報が公開されています。
- OpenSSH:バージョン 9.9p2 にて修正されました。
出典:Wiz
- Ubuntu、Red Hat、Debian、NetAppなど各OS/製品のセキュリティアップデートが提供されています。
出典:NVD
【CVE-2025-26465】対策と緩和策
推奨される対応
OpenSSHを9.9p2以降にアップデートしてください。このバージョンで脆弱性は修正されています。
出典:Wiz
一時的な緩和策
- VerifyHostKeyDNS を “no”(デフォルト)に設定しておくことで、脆弱性を回避できます。
- 対象クライアントが操作可能な環境では、すぐに設定変更を推奨されます。
出典:Wiz
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