近年では、インターネットの使用量の増加に伴い、不正アクセスによる被害は日々増加しています。
本記事では、個人と企業の両方に向けた具体的かつ実践的な不正アクセス対策を紹介します。
すでに、不正アクセスの被害が疑われる場合、個人情報の漏洩、金銭的損失、さらには社会的信用の失墜など、深刻な影響を及ぼす可能性があるので専門業者に相談することをおすすめします。
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不正アクセスとは?
不正アクセスとは、本来アクセス権限を持たない者がサーバや情報システムへ無断で侵入し、情報を閲覧・利用・改ざんしたりシステムを操作する行為です。
不正アクセスの手口や原因、対策の詳細は以下の記事で解説します。
>>不正アクセスとは?手口・原因・被害・対策をわかりやすく解説
不正アクセスされた場合の被害や事例の詳細は以下の記事で解説します。
>>不正アクセスされた場合どんな被害を受ける?被害例と実際の事件を紹介
【個人】不正アクセスを防ぐセキュリティ対策4選
個人のデバイスやアカウントが不正アクセスされるケースが日々増加しています。特に重要な個人データが詰まったサービスが狙われやすいため、以下の対策を実施することが有効です。
パスワード強化
不正アクセスの多くは、安易なパスワード設定が原因で発生します。
推測されやすい誕生日や「password123」などは攻撃者の辞書リストに必ず含まれており、非常に危険です。以下の項目をチェックしてください。
- パスワードは12文字以上、英大文字・小文字・数字・記号を含めて設定する
- サービスごとに異なるパスワードを使う。
- パスワード管理アプリ(例:1Password、Bitwarden)を活用し、定期的に変更する
多要素認証(MFA)の導入
多要素認証(MFA)とは、パスワードに加えて「スマホアプリでの確認」や「指紋・顔認証」など、別の認証手段を加えることで、セキュリティを大幅に強化する仕組みです。
以下の手順で対策を進めてください。
- 各サービスの設定画面にアクセスし、「セキュリティ」もしくは「アカウント」タブを開く
- 「二段階認証」または「多要素認証」を有効化する
- Google AuthenticatorやMicrosoft Authenticatorなどのアプリと連携する
OS・アプリのアップデート
古いOSやアプリには既知の脆弱性が多く存在し、悪意ある攻撃者は脆弱性を突いて不正アクセスを行います。以下の手順で対策を進めてください。
- Windowsの場合:「設定」>「更新とセキュリティ」>「Windows Update」
- Macの場合:「システム設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」
- スマホも同様に、OS・アプリともに自動更新をオンに設定
セキュリティソフトの導入
ウイルス、マルウェア、フィッシングなどの攻撃を検知・遮断するため、信頼性の高いセキュリティソフトの導入は必須です。以下の項目をチェックしてください。
- Windows Defenderを有効化するか、市販ソフト(ESET、カスペルスキーなど)をインストール
- リアルタイムスキャン、自動アップデートを有効に設定
- 定期的にフルスキャンを実行するようにスケジュール設定
VPNの利用
公共Wi-Fiなどで通信を行うと、悪意ある第三者に内容を傍受される可能性があります。
VPNを使うことで、通信経路を暗号化し、盗聴や改ざんのリスクを大幅に軽減できます。以下の項目をチェックしてください。
- 信頼できるVPNサービス(NordVPN、ExpressVPN、ProtonVPNなど)を契約
- アプリをインストールして、常時接続を設定
- 自動接続、キルスイッチ(切断時の自動遮断)を有効化
※VPNの運用を誤ると逆に脆弱性にもなりかねないので注意が必要です。
以上の対策を立てても、不正アクセスによる被害の恐れがある場合は自力での対応が不十分である可能性があるため、専門業者に相談することをおすすめします。
【企業】不正アクセスを防ぐセキュリティ対策6選
企業が被害を受けると、業務停止や顧客情報の流出、株価下落、信用失墜など多方面に影響を及ぼします。以下は、企業が最低限実施すべきセキュリティ対策です。
認証強化(SSO+MFA)
企業アカウントへの侵入は、全社的な被害に直結します。シングルサインオン(SSO)でログイン管理を一元化しつつ、多要素認証(MFA)を追加することで堅牢な認証体制を構築します。
以下の項目をチェックしてください。
- Azure ADやOktaなどのSSOサービスを導入
- 各業務アプリケーションとSSO連携を設定
- SSOログイン時にMFAを要求する設定を有効化
ログ監視とSIEM導入
不正アクセスの兆候は、ログに現れます。ログ監視を行い、異常を早期に発見できる仕組みを構築しましょう。SIEM(Security Information and Event Management)はその中核となります。
以下の項目をチェックしてください。
- Syslogやクラウドログを集約
- SIEMツール(Splunk、LogRhythmなど)を導入
- 特定の条件でアラートを通知するルールを設定
IDS/IPSの導入
ネットワーク層で不正な通信を検知・遮断する仕組みとして、IDS(侵入検知)とIPS(侵入防御)は非常に有効です。以下の項目をチェックしてください。
- UTM(FortiGateやPalo Altoなど)を設置
- IDS/IPS機能を有効にし、最新のシグネチャで更新
- 外部との通信をログで監視し、異常があれば即時遮断
セキュアなネットワーク設計
社内ネットワークを一つに繋げているだけでは、感染や侵入の被害が一気に広がる恐れがあります。ネットワークセグメントの分離と適切なアクセス制御が必要です。以下の項目をチェックしてください。
- 業務ごとにVLANでセグメントを分離
- ファイアウォールでセグメント間通信を制限
- Wi-FiはWPA3設定を使用し、SSIDやパスワードを定期更新
社員教育とセキュリティ意識向上
どれだけ技術的に対策しても、最終的な突破口は「人」です。標的型メール攻撃やなりすましは、社員の知識不足が原因で成功することがあります。以下の項目をチェックしてください。
- 年に2回以上のセキュリティ研修を実施
- 実際のフィッシングメールを模した訓練メールの配信
- インシデント報告フローの徹底と即応体制の構築
脆弱性診断とペネトレーションテスト
自社システムの脆弱性を知らずに放置しておくのは非常に危険です。外部の第三者機関に定期的な診断を依頼することで、予防措置を講じることができます。以下の項目をチェックしてください。
- Webアプリケーション、社内ネットワークなどを対象に脆弱性診断を実施
- ホワイトハッカーによるペネトレーションテストを依頼
- 診断レポートに基づいてシステム改修を実行
※特に企業は社内のリソースでの調査は証拠保全の観点からリスクがある可能性が高いので、専門業者にに相談してください。
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