不正ログインされたら?今すぐ確認すべき対処法と対策を徹底解説

「自分のアカウントに見覚えのないアクセス通知が届いた」「勝手に課金されていた」みたいなことが起きる場合があります。原因として考えられるのが「不正ログイン」です。

本記事では、不正ログインの概要から対処法・対策まで解説します。

もし、すでに不正ログインの疑いがある場合は個人情報漏洩や金銭的損失につながる可能性が高いため、専門業者に相談することをおすすめします。

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不正ログインとは?

不正ログインとは、第三者がアカウントの所有者の同意なく、無断でアカウントにアクセスする行為を指します。主な手口には以下のようなものがあります。

  • パスワードリスト攻撃:漏洩済みのIDとパスワードを使い、他サービスへログインを試みる攻撃。
  • ブルートフォース攻撃:パスワードを総当たりで突破する古典的だが効果的な方法。
  • フィッシング詐欺:偽のログイン画面に入力させて情報を盗む手口。
  • マルウェア感染:キーロガーなどを使って入力情報を盗むケースもある。

不正ログインされた時のリスクは?

不正ログインが起きた場合考えられるリスクは以下の通りです。

個人情報漏洩

不正ログインをされると、氏名、住所、電話番号、クレジットカード情報、購買履歴などが流出する可能性があります。

特にクレジットカード情報や決済履歴が含まれる場合は、第三者に不正利用されるリスクが高まり、知らないうちに請求が発生するケースもあります。また、漏洩情報は闇市場で売買され、長期的に悪用され続ける危険性も否定できません。

個人情報漏洩への対策は以下の記事で解説します。

>>個人情報漏洩対策とは?2024年の法改正を踏まえて紹介

なりすまし

SNSやビジネスアカウントが不正ログインにより乗っ取られると、詐欺行為や誤情報の拡散に利用される恐れがあります。

実在する人物や企業になりすましてメッセージを発信することで、取引先や友人が騙される事例も少なくありません。特に企業アカウントの場合は、なりすましによる被害が拡大しやすく、信用問題に直結します。

不正送金・課金

キャッシュレス決済やクレジットカードが紐づいているアカウントでは、経済的損失が直接的に発生します

実際に、数万円から数十万円規模の被害が短期間に発生することも珍しくありません。被害を発見するまでに時間がかかる場合、請求が膨らみ取り返しのつかない損失となるリスクもあります。

アカウント凍結

不審な行動や不正アクセスの痕跡が検知されると、システムが自動的にアカウントを一時的あるいは永久に凍結することがあります

日常的に利用しているサービスが急に使えなくなり、業務や生活に大きな支障をきたすこともあります。特にビジネスアカウントの凍結は、商取引や顧客対応に直接影響を及ぼすため、迅速な対応が求められます。

信頼失墜・社会的信用の喪失

企業アカウントや公式サイトが不正使用された場合、顧客や取引先からの信頼を大きく損ない、ブランドイメージの低下につながります。

一度失われた信用を回復するのは容易ではなく、長期的な売上や企業活動に深刻な影響を与える恐れがあります。また、個人であっても、不正利用によって誤情報を拡散したり、詐欺に加担してしまった場合、社会的な信用を失うリスクが伴います。

自力や社内のリソースだけでは不正ログインへの対応が不十分になる可能性があるので、不正ログインが疑われる場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

不正ログインされたか確認する方法は?

不正ログインを早期発見することが被害最小化の第一歩です。

ログイン履歴を確認する

ほとんどのサービス(Google、Microsoft、Appleなど)では、最近のログイン履歴を確認できます。以下の手順を進めてください。

  1. アカウントにログイン。
  2. 「セキュリティ設定」や「ログイン履歴」などの項目を開く。
  3. 見覚えのないデバイス、地域、IPアドレスがあるか確認。

怪しい通知・メールを確認する

不正ログインの兆候は、通知やメールでも把握できます。

「新しい端末からのアクセス」「パスワード変更要求」「認証コード送信」などの通知が届いた場合、心当たりがなければ要注意です。特に、深夜や休日に送られてくるアクセス通知は、自分以外の第三者による不正利用の可能性を示唆しています。

メールのリンクを不用意にクリックせず、まず公式ページから直接ログインして状況を確認することが重要です。

【企業】ログ・SIEMで確認する

企業におけるアカウントやシステム利用状況の確認には、専門的なログ分析が欠かせません。サーバーアクセスログ、VPNログ、ファイアウォールログなどを照合することで、不審な挙動を検出できます。さらに、SIEMツールを活用することで、SplunkやLogRhythmといったプラットフォームから異常行動を自動的に抽出することが可能です。

  • サーバーアクセスログ、VPNログ、ファイアウォールログを確認。
  • SIEMツール(例:Splunk、LogRhythm)で不審な挙動を抽出。
  • 複数の失敗ログイン、夜間・休日の不自然なログインを重点的にチェック。

自力や社内のリソースだけでは不正ログインへの対応が不十分になる可能性があいます。より安全なセキュリティ環境のために、不正ログインが疑われる場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

不正ログインされた時の対処法は?

不正ログインされた時に有効な対処法は以下の通りです。

【最優先】パスワードを変更

第三者がログインを続けるのを防ぐため、速やかに以下の手順で実施してください。

  1. 不正アクセスを受けたアカウントにアクセス。
  2. 「パスワード変更」メニューを開く。
  3. 英数字・記号・大文字を混ぜた12文字以上の新パスワードに変更。
  4. 他のアカウントで同じパスワードを使っていた場合は全て変更。

他の端末も強制ログアウト

不正利用者がまだセッションを維持している可能性があるため、強制的に全端末からログアウトすることが重要です。以下の手順で進めてください。

  1. セキュリティ設定にアクセス。
  2. 「すべての端末からログアウト」機能を使用。
  3. 再ログイン時にMFA(二要素認証)を設定。

セキュリティソフトで端末スキャン

アカウント情報の流出が、マルウェア感染に起因している可能性もあります。そのため端末の安全性確認も必須です。以下の手順で進めてください。

  1. セキュリティソフトを最新版にアップデート。
  2. フルスキャンを実行。
  3. マルウェアが検出された場合は駆除。

専門業者に相談する

被害が深刻な場合、自力対応は非常にリスクが高いです。

不正ログインによりどのような情報が漏えいしたかを正確に把握する必要がある場合には、フォレンジック調査によるデータ収集と分析が不可欠です。

フォレンジック調査でできることは以下になります。

  • 不審なリモートアクセスのログやマルウェア実行履歴の復元
  • 削除・隠蔽されたファイルの復元
  • 通信履歴・IPアドレスの追跡による攻撃元の特定
  • 漏えいした可能性のあるデータやその範囲の明確化

フォレンジック調査では、パソコンやネットワークの使用履歴、アクセスログ、不審なファイルの痕跡などを専用ツールで解析し、情報漏えいの有無や被害の全容を明らかにします。調査結果は、企業内の対応指針や法的手続きにおいても非常に重要な役割を果たします。

適切な対応で、被害を最小限に抑えるためには専門のフォレンジック調査会社に相談しましょう。

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不正ログインへの対策は?

不正ログインに有効な対策は以下の通りです。

強力なパスワードを使用する

不正ログインの多くは、安易なパスワード設定が原因で発生します。

推測されやすい誕生日や「password123」などは攻撃者の辞書リストに必ず含まれており、非常に危険です。以下の項目をチェックしてください。

  • パスワードは12文字以上英大文字・小文字・数字・記号を含めて設定する。
  • サービスごとに異なるパスワードを使う。
  • パスワード管理アプリ(例:1Password、Bitwarden)を活用し、定期的に変更する。

多要素認証(MFA)の導入

多要素認証(MFA)とは、パスワードに加えて「スマホアプリでの確認」や「指紋・顔認証」など、別の認証手段を加えることで、セキュリティを大幅に強化する仕組みです。

以下の手順で対策を進めてください。

  1. 各サービスの設定画面にアクセスし、「セキュリティ」もしくは「アカウント」タブを開く。
  2. 「二段階認証」または「多要素認証」を有効化。
  3. Google AuthenticatorやMicrosoft Authenticatorなどのアプリと連携する。

VPNの利用

公共Wi-Fiなどで通信を行うと、悪意ある第三者に内容を傍受される可能性があります。

VPNを使うことで、通信経路を暗号化し、盗聴や改ざんのリスクを大幅に軽減できます。以下の項目をチェックしてください。

  • 信頼できるVPNサービス(NordVPN、ExpressVPN、ProtonVPNなど)を契約。
  • アプリをインストールして、常時接続を設定。
  • 自動接続、キルスイッチ(切断時の自動遮断)を有効化。

※VPNの運用を誤ると逆に脆弱性にもなりかねないので注意が必要です。

まとめ

不正ログインは、いつ誰の身に起きても不思議ではないサイバー脅威です。しかし、正しい知識と適切な対応策を知っていれば、被害を最小限に抑え、再発も防ぐことが可能です。

本記事で紹介した手順を実践し、セキュリティを守りましょう。そして、被害が深刻または調査が必要な場合には、専門の調査会社に相談し、確実な証拠保全と原因究明で適切な対策を行うことが不可欠です。

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