不正アクセスを追跡する方法と企業が取るべき対策

サイバー攻撃の中でも特に多いのが「不正アクセス」です。突然アカウントが乗っ取られたり、社内システムに侵入された形跡が見つかったとき、多くの人が不安に思うのは「本当に不正アクセスなのか」「追跡して確認できるのか」という点です。

被害を受けた後の対応が遅れると、情報漏えいや金銭被害が拡大し、企業の信頼を失墜させる可能性があります。

本記事では、不正アクセスを特定・追跡するための具体的な方法(ログ解析・ネットワーク監視・アクセス元特定)を解説するとともに、企業が取るべき再発防止のための技術的・運用的な対策についても紹介します。

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不正アクセスとは?

不正アクセスとは、正規の権限を持たない者がシステムやネットワークに侵入し、不正に情報を取得・改ざん・利用する行為を指します。たとえば、他人のID・パスワードを不正に入手してシステムにログインしたり、脆弱性を悪用して侵入するケースが典型的です。

ここでは定義に触れたうえで、具体的に「どう追跡するか」に進みます。

>>【2025年最新版】不正アクセスとは?手口・原因・被害・対策をわかりやすく解説

不正アクセスされたかどうかを追跡する方法

不正アクセスを追跡する際には、攻撃者が残した痕跡を洗い出すことが重要です。以下に代表的な追跡方法を紹介します。

こうした痕跡を早期に見つけ出し、正確に把握することが、不正アクセス被害の拡大防止につながります。

ログ解析による追跡

システムやサーバーのログには、アクセス日時、アクセス元のIPアドレス、利用されたユーザーID、操作内容などが記録されています。ログを確認することで、以下のような異常を発見できます。

  • 深夜や休日など通常業務外の時間帯に行われたログイン
  • 短時間で繰り返されるログイン失敗(ブルートフォース攻撃の可能性)
  • 同じアカウントで異なる地域からの同時ログイン
  • 大量のデータダウンロードや一括操作

これらの兆候を確認すれば、不正アクセスが発生した可能性を追跡できます。

ネットワーク監視

IDS/IPS(侵入検知・防御システム)はリアルタイムで通信の異常を検知し、SIEM(セキュリティ情報イベント管理)は、複数のログを横断的に分析して、不審な挙動の相関関係を可視化します。。たとえば、特定のサーバーに対する異常なトラフィック増加や、国外の不審なIPからのアクセスなどがリアルタイムで分かります。

これにより、攻撃を受けている最中に即座に遮断・隔離するといった対応が可能です。

アクセス元特定の手法

不正アクセスの痕跡をたどる際、アクセス元のIPアドレスや利用されている端末の特徴を確認します。Whois検索や逆引きDNSを活用すれば、アクセス元がどのプロバイダや地域から行われているかを大まかに追跡できます。

また、被害が深刻な場合は、ログを警察や弁護士に提出し、法的手続きを通じて加害者を特定することも可能です。ただし、攻撃者がVPNやプロキシを経由して偽装するケースも多く、完全に特定するにはフォレンジック調査など専門的な対応が必要です。

不正アクセス対策と再発防止

追跡で被害を確認しても、そのままでは根本的な解決にはなりません。次に重要なのは「再発させない」ための対策です。

技術的な対策

  • 脆弱性対策:システムやソフトウェアを常に最新の状態に保ち、既知の脆弱性を悪用されないようにします。
  • 多要素認証(MFA)の導入:IDとパスワードに加えてSMSコードや認証アプリ、生体認証を組み合わせることで、突破を困難にします。
  • WAF(Webアプリケーションファイアウォール)の設置:不正なWebリクエストを遮断し、攻撃を未然に防ぎます。
  • ログ保全の仕組み強化:追跡や分析を行えるように、ログの保存期間や取得範囲を適切に設定します。

ログ解析やネットワーク監視だけでは全容把握が難しい場合もあります。専門の調査による 不正アクセス追跡 で侵入経路や被害範囲を特定すれば、再発防止にもつながります。

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運用面の対策

不正アクセスのリスクを軽減するためには、技術的な対策だけでなく、日々の運用体制を整えることが不可欠です。社内のルールや仕組みを明確にし、従業員全体でセキュリティ意識を高めることで、攻撃を未然に防ぐ効果が期待できます。

以下に、企業が取り組むべき代表的な運用面での対策を紹介します。

  • 従業員教育:パスワード管理や不審メールの対応方法を徹底し、人為的なミスを減らす。
  • アクセス権限の最小化:利用者に必要最低限の権限のみを与えることで、侵害時の被害範囲を限定する。
  • 定期的なセキュリティ監査:外部の専門家による診断やペネトレーションテストを活用し、潜在的なリスクを洗い出す。

これらの取り組みは、単発的な対応で終わらせず、継続的に実施することが重要です。日常業務の中にセキュリティを組み込み、定期的な見直しを行うことで、不正アクセスに強い組織体制を構築できます。

まとめ

不正アクセスの追跡は、ログ解析・ネットワーク監視・アクセス元の特定といった方法で実施できます。ただし、攻撃者は足跡を消すためにVPNや匿名化サービスを利用することも多く、専門家や警察の協力が不可欠な場合もあります。

追跡と同時に、技術的・運用的な再発防止策を徹底することが、組織を守るための最も効果的な方法です。不正アクセスや情報流出が疑われる場合、自己判断で放置するのは危険です。早めに 不正アクセス追跡 を行い、原因究明と再発防止につなげましょう。

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