Oracleデータベースの復旧作業中に ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS; を実行したところ、エラーが発生して先に進めなくなった…。そんな状況にお困りではありませんか?
このコマンドは単なるデータベース起動操作ではなく、「リカバリ完了後の履歴切り替え」を行う非常に重要な操作です。誤ったタイミングで実行すると、データベースの整合性が壊れたり、復旧が不可能になるリスクさえあります。この記事では、このコマンドの正しい意味、よくある失敗の原因、そして状況別の安全な対処法を詳しく解説します。
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ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS; とは
ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS; は、OracleデータベースのREDOログ履歴をリセットし、新たなインカネーション(履歴の分岐)を開始するコマンドです。リカバリ後にこのコマンドを実行することで、過去のREDOログとの整合性を断ち、新たなデータベースセッションを始めることができます。
ただし、使用タイミングを誤ると重大な整合性エラーにつながるため、非常に慎重な判断が求められます。
RESETLOGSの実行が必要になるケース
以下のような操作を行った後は、ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS; を使って履歴を切り替える必要があります。
- 過去の時点への不完全リカバリ(RECOVER DATABASE UNTIL)を行った
- バックアップ制御ファイル(USING BACKUP CONTROLFILE)を使って復旧した
- FLASHBACK DATABASEで過去の保証付きリストアポイントに戻した
このような操作の後は、REDOログの内容と現在のデータファイル・制御ファイルが一致しなくなるため、RESETLOGSで「過去の履歴を断ち切って新たに始める」必要が出てきます。
ALTER DATABASE OPEN RESETLOGSで発生する主なエラー原因
RESETLOGSコマンドの実行でエラーが出る場合、多くは以下のいずれかに該当します。誤った理解で実行を繰り返すと、リカバリ不能な状態に陥る恐れがあります。
必要なREDO/アーカイブログが未適用のまま実行している
不完全リカバリ後に、必要なREDOログやアーカイブログをすべて適用し切っていない状態でRESETLOGSを実行すると、以下のようなエラーが発生します。
- ORA-01547: RECOVERは成功したが、OPEN RESETLOGSで整合性エラー
- ORA-01194: さらにリカバリが必要である旨のエラー
これは「まだリカバリが終わっていない状態でRESETLOGSを実行してしまった」典型的なミスです。
古い制御ファイルを使っている
バックアップ制御ファイルを使ったリカバリの後、そこに必要なログ情報が含まれていないと、RESETLOGS実行時に整合性エラーが発生します。新しいログ情報と制御ファイルの間で不一致が起きているためです。
RESETLOGSが不要な状況で実行している
完全リカバリやクラッシュリカバリを行った場合、REDO履歴のリセットは不要です。本来は ALTER DATABASE OPEN;(NORESETLOGS)で起動すべき状況でRESETLOGSを実行すると、エラーや警告が出る場合があります。
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ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS エラー時の対処法
このコマンドでエラーが出た場合は、焦らず以下のステップに沿って状況を整理し、適切に対応することが重要です。
リカバリ操作の直前内容を整理する
まずは「RESETLOGSを実行する直前に、どのようなリカバリ操作を行ったのか」を正確に把握する必要があります。
- 不完全リカバリ(UNTIL SCN / UNTIL TIME)を行ったか
- USING BACKUP CONTROLFILEを使用したか
- FLASHBACK DATABASEを使用したか
操作履歴の整理手順
- 実行したRMAN/SQLコマンド履歴を見直す
- リカバリ対象の日付・SCNを確認
- USING BACKUP CONTROLFILEの使用有無をログから確認
リカバリが完全に終了しているか確認する
RESETLOGSを行う前に、すべての必要なREDOやアーカイブログが適用されていることを確認してください。
- RMANで「recovery complete」などの正常終了メッセージが出たか
- アーカイブログが追加で要求されていないか
リカバリ完了確認手順
- RMANでRECOVER DATABASEを実行
- 「リカバリが完了しました」と表示されたか確認
- エラーや追加のログ要求が出ていないかをチェック
RESETLOGSの必要性を見極める
そもそもRESETLOGSが必要なケースかどうかを見誤ると、エラーのもとになります。次のように判断しましょう。
- 不完全リカバリ・バックアップ制御ファイル使用・FLASHBACK後 → RESETLOGSは必須
- 完全リカバリで制御ファイルも最新 →
ALTER DATABASE OPEN;でOK
判断の手順
- リカバリ内容を再確認(完全か不完全か)
- 使用した制御ファイルの出所を確認(バックアップか現行か)
- FLASHBACK操作の有無を確認
RESETLOGS実行後は直ちにフルバックアップを取得する
RESETLOGSを実行すると、それ以前のバックアップは基本的に使えなくなります。そのため、RESETLOGS後は即座にフルバックアップを取得し、新たな履歴に基づいたバックアップ体制を構築する必要があります。
- RMANでDATABASE全体のフルバックアップを取得
- 次回障害時に備えて新しいインカネーションを記録
フルバックアップの取得手順
- RESETLOGS実行直後にRMANを起動
BACKUP DATABASE PLUS ARCHIVELOG;を実行- バックアップの保管先と整合性を確認
専門業者に相談・依頼する
ここまでの対処法を試しても改善できなかった場合、機器に重大なエラーや物理的な故障が生じている可能性が高いです。この場合、続けて使用すると損傷がひどくなり、復旧できなくなる可能性があります。さらに、自力で分解したり復旧作業を行うのも状態が悪化するケースが多いです。少しでもデータを失いたくない方は速やかに専門業者に相談することをおすすめします。
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RESETLOGSは「最後の一手」、慎重な対応を
RESETLOGSは、Oracleのリカバリ作業における「最終操作」であり、その実行タイミングを誤ると重大な整合性エラーや、将来的なリカバリ不能に直結します。リカバリ内容を整理し、必要なログがすべて適用されていることを確認したうえで、安全に実行することが不可欠です。