RAID1構成のHDDが故障した場合でも、正しい手順を踏めばデータの取り出しが可能なケースもあります。しかし、方法を誤ると、復旧できるはずのデータが完全に失われてしまうこともあります。この記事では、RAID1(ミラーリング)からWindows環境でデータを取り出すための具体的な手順と、失敗を避けるために注意すべきポイントを詳しく解説します。
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RAID1からのデータ取り出し前に確認すべきこと
RAID1は、2台のディスクに同じデータを書き込むミラーリング構成です。したがって、1台が故障してももう1台が正常ならデータを救える可能性がありますが、状況により対応方法が異なります。まずは以下のポイントを確認してください。
RAID1の種類を確認
RAID1には主に以下のような構成があります。どのタイプかによって、取り出し方や必要なツールが異なります。
- WindowsサーバーやPCのマザーボード上で構成されたRAID
- NAS機器(例:LinkStation、TeraStation)で構成されたRAID(Linuxベース)
それぞれでファイルシステムや管理方法が違うため、見える内容も変わってきます。
故障の状態を把握
どのような状態かを正確に判断することが重要です。
- 片方のHDDだけが壊れている(Degraded状態)
- 両方のHDDにエラーが出ている/異音がある
- HDDは無事だがNAS本体が壊れて起動しない
ストレージ機器に物理障害が発生している状態で、むやみに通電や再起動、フリーソフトの使用、分解などを行うと、状況が悪化し、復旧の難易度が大きく上がることがあります。
特にHDDやSSDは精密機器であり、ちょっとした刺激や誤操作でも内部パーツが傷ついたり、データが上書きされたりして、最終的に復旧不可能になるリスクもあります。誤った対処で大切なデータを失ってしまう前に、まずは専門業者への相談をおすすめします。
自力で修復する場合のリスク

▶ ほこりや異物が悪影響を与えてしまう
▶ 内部パーツに修復できない傷が付いてしまう
▶ 知識不足で誤った復旧作業を行ってしまう
ストレージデバイスの自力での修復は非常に難しく、誤った方法で作業を進めると、データが完全に失われるリスクがあります。安全にデータを復旧させたい場合、データ復旧業者に依頼することが確実です。編集部が厳選したおすすめ業者は下記のボタンからご参照ください。
WindowsでRAID1からデータを取り出す方法
このエラーに直面した場合、下記の対処法を試してください。
- RAID1の正常なHDDを1台だけ取り外す
- USB接続などで別PCに接続する
- ファイルシステムに応じて復旧ソフトを使う
- LinkStationなどNAS由来なら専用ツールを使う
- 自力が難しい場合は業者に相談する
以下に、具体的な手順を示します。
RAID1の正常なHDDを1台だけ取り外す
RAID1では2台のHDDに同じデータが書き込まれているため、まずは故障していないと思われるHDDを1台だけ取り外します。2台同時に接続してしまうと、RAIDの再構築(リビルド)が発生し、逆にデータが破損するリスクがあるため避けてください。
HDD取り外し手順
- PCまたはNASの電源を完全に落とす
- 静電気防止の措置をとって作業を行う(アースバンドなど)
- 正常そうなHDDを1台だけ慎重に取り外す
- 取り外したHDDのラベルや番号をメモして記録する
USB-SATAアダプタなどで別のWindows PCに接続
取り外したHDDは、USB-SATA変換ケーブルやHDDドックを使用して、別のWindows PCに接続します。物理的に故障していない限り、接続後にディスクが認識される可能性があります。
接続手順
- USB-SATAアダプタまたはHDDドックを準備する
- PCのUSBポートに接続し、HDDの電源を入れる
- 「カチカチ」「キュルキュル」など異音がしたら、すぐに電源を切り作業を中止する
「ディスクの初期化」メッセージは必ずキャンセル
HDDをWindowsに接続すると「このディスクを初期化しますか?」という警告が出ることがあります。この画面で「初期化」を選択してしまうと、元のデータ構造が破壊され、復旧が困難になります。必ずキャンセルしてください。
警告対応の手順
- 「ディスクの初期化」画面が出たら、必ず「キャンセル」をクリック
- 以降の操作でもフォーマットやパーティション変更は行わない
- HDDの中身を見るためのソフトに切り替える
ファイルシステムを確認(NTFS or Linux系)
Windowsの「ディスクの管理」から、HDDのファイルシステムを確認します。NTFSであればWindowsで読み取れる可能性がありますが、EXT4やXFSなどLinux系のファイルシステムの場合は、Windowsでは直接見ることができません。
ファイルシステム確認手順
- Windowsの「ディスクの管理」を開く
- 対象HDDのパーティションタイプを確認する
- NTFSであればドライブレターを割り当てて開く
- Linux系ファイルシステムなら復旧ソフトを使用
復旧ソフトを使ってデータをスキャン・コピー
Linuxファイルシステム(EXT4、XFSなど)の場合は、RAID対応かつLinuxファイルシステムに対応した復旧ソフト(例:R-Studio、UFS Explorer)を使用します。スキャン結果から、コピー可能なファイルを別のHDDに保存します。
復旧ソフト使用手順
- R-StudioやUFS Explorerをインストール
- HDDを読み込み、スキャンを開始
- 表示されたファイルを外付けHDDなどにコピー
- コピー先のHDDと読み込みHDDを混同しないように注意
NAS(LinkStation等)のRAID1から取り出す手順
NAS機器由来のHDDはLinuxベースのファイルシステムが多く、Windowsでは通常見えません。専用のツールや復旧ソフトを使ってアクセスする必要があります。
NAS由来のHDD読み出し手順
- NASの電源を完全に切る
- 静電気に注意しながらHDDを取り外す
- 1台ずつWindowsに接続
- 「NAS-RESCUE」など専用ツールでDisk1→Disk2の順に読み込み
- ファイルを比較し、正常なものをコピー
復旧を失敗させないための注意点
以下の操作は、取り出せたはずのデータを壊す原因になります。絶対に避けてください。
絶対に避けるべき操作
- ディスクの初期化やフォーマットを実行する
- リビルド(再構築)を誤ったディスクで行う
- 両方のHDDを何度も通電・スキャンしてしまう
専門業者に相談・依頼する
ここまでの対処法を試しても改善できなかった場合、機器に重大なエラーや物理的な故障が生じている可能性が高いです。この場合、続けて使用すると損傷がひどくなり、復旧できなくなる可能性があります。さらに、自力で分解したり復旧作業を行うのも状態が悪化するケースが多いです。少しでもデータを失いたくない方は速やかに専門業者に相談することをおすすめします。
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さまざまなメーカーや機種に対応できるかをチェックしましょう。
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特に物理障害の場合、クリーンルームでの対応が可能かを確認することが重要です。
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RAID1からのデータ取り出しにおける重要なポイントまとめ
RAID1(ミラーリング)は冗長性がある構成とはいえ、誤った対応によって貴重なデータが失われてしまうリスクがあります。以下のポイントを踏まえ、慎重に行動することが求められます。
- RAID1は基本的に2台のHDDに同じデータが記録されており、正常な片方のHDDからデータを取り出せる可能性があります。
- ただし、2台同時接続やリビルド、初期化操作はデータを上書き・破壊する恐れがあり、絶対に避ける必要があります。
- Windows環境での取り出しは、ファイルシステム(NTFSかLinux系か)を見極め、それに応じた復旧ソフトを使用することが重要です。
- LinkStationなどNAS機器からの復旧には、専用ツールやLinux対応ソフトが必須で、Windowsだけでは直接確認できません。
- 誤った操作や物理障害の進行により、状況が悪化する前に専門業者への相談を検討すべきケースもあります。
復旧できるかどうかの分かれ道は「初動の判断」にかかっています。「データが見えない」「異音がする」「RAID構成が不明」といった不安がある場合、自力での操作はリスクが高くなります。