【NAS】外付けHDDにバックアップしたデータからの復旧手順

突然NAS(ネットワークHDD)が故障し、大切なファイルや業務データにアクセスできなくなってしまった…。そんなとき、外付けHDDに定期的にバックアップを取っていれば、そこからの復旧が可能です。本記事では、NAS障害時における外付けHDDからの復旧方法を、初心者にもわかりやすく段階的に解説します。

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NAS障害時の注意点とバックアップ確認

まず最初に、NASが故障した場合に「やってはいけない操作」と、「復旧作業前に確認すべきポイント」を押さえておきましょう。誤った対応は、復旧可能だったデータを完全に失うリスクにつながります。

NAS本体に対して通電・操作を行わない

障害が発生しているNASに対し、以下のような操作は絶対に避けてください。

  • 電源を入れ直す
  • HDDを抜き差しする
  • RAID再構築(リビルド)を試みる
  • ファームウェアの更新や初期化を行う

これらの行為は、RAID情報の崩壊やデータ上書きを引き起こし、復旧が困難になる原因となります。

外付けHDDのバックアップ形式を確認

復旧方法は、バックアップの保存形式によって異なります。以下の3つのいずれかに当てはまるかを確認してください。

  • 単純コピー(ミラーリング)
  • NASメーカー専用のバックアップソフトを使用した形式
  • イメージファイルや独自形式のバックアップ

この確認により、どの復元方法が適切かを判断できます。

ただしストレージ機器に物理障害が発生している状態で、むやみに通電や再起動、フリーソフトの使用、分解などを行うと、状況が悪化し、復旧の難易度が大きく上がることがあります。

特にHDDやSSDは精密機器であり、ちょっとした刺激や誤操作でも内部パーツが傷ついたり、データが上書きされたりして、最終的に復旧不可能になるリスクもあります。誤った対処で大切なデータを失ってしまう前に、まずは専門業者への相談をおすすめします。

自力で修復する場合のリスク

▶ ほこりや異物が悪影響を与えてしまう

内部パーツに修復できない傷が付いてしまう

▶ 知識不足で誤った復旧作業を行ってしまう

ストレージデバイスの自力での修復は非常に難しく、誤った方法で作業を進めると、データが完全に失われるリスクがあります。安全にデータを復旧させたい場合、データ復旧業者に依頼することが確実です。編集部が厳選したおすすめ業者は下記のボタンからご参照ください。

バックアップHDDからの復旧方法

ここからは、具体的な復旧手順について紹介します。手順は大きく4段階に分かれ、使用しているNASメーカーやバックアップの形式によって、適用する方法が異なります。

外付けHDDの状態と中身を確認

まずは外付けHDDの正常性とデータ構成を確認し、どのように復旧可能かを判断します。

外付けHDDの状態を確認する手順

  1. 外付けHDDを正常なWindows PCに接続します(USB接続)。
  2. HDDが認識されるか確認し、異音がないかをチェック。
  3. エクスプローラーで中身を開き、通常のフォルダ構成(例:\share\usersなど)が見えるか確認。
  4. 見慣れない拡張子のファイルや、イメージファイル形式(例:.img, .bkfなど)の場合、専用の復元ツールが必要になります。
  5. HDDは見えるが中身が開けない/未フォーマット表示の場合は、EXT4やXFSなどLinux系ファイルシステムの可能性があるため、無理に初期化しないようにします。

新しい保存先の準備

バックアップデータを復元するには、新たな保存先が必要です。ここでの準備が、二次トラブルを防ぐためのカギとなります。

新しい保存先を用意する手順

  1. 新しいNASまたは十分な容量のある外付けHDD/PCを用意します。
  2. 復旧作業前に、可能であればバックアップHDDの中身を別のHDDにコピーしておきます。
  3. 障害NASと同等以上のストレージ容量とフォルダ構成が再現できる環境が望ましいです。

データのコピー/復元を実行

ここでは3つの復旧パターンに応じた操作方法を紹介します。

1. 単純コピー型のバックアップ復元

コピー型バックアップの復元手順

  1. 外付けHDDをPCに接続し、共有フォルダ(例:\share\users)が表示されるか確認。
  2. 復元先(新NASまたはPC)に十分な空き容量があることを確認。
  3. 対象フォルダをドラッグ&ドロップでコピーします。
  4. コピー元のHDDには一切書き込みをしないよう注意します。

2. NAS専用バックアップソフトを利用した復元

QNAP、Synology、BuffaloなどNASメーカーによっては、専用のバックアップソフトが使われている場合があります。

専用バックアップ形式の復元手順

  1. 新しいNASをセットアップし、管理画面にアクセス。
  2. 「復元」「リストア」などのメニューから、外付けHDDをバックアップ元として指定。
  3. 既存のバックアップジョブ設定(タスク)があれば、同じ設定で復元可能。
  4. 復元対象のボリュームやフォルダを指定し、ジョブを実行します。

3. LinkStation等でEXT形式のHDDを復元

外付けHDDがLinux系ファイルシステム(EXT3/EXT4/XFS)でフォーマットされている場合、Windowsでは直接中身を読むことができません。

Linuxファイルシステムの復元手順

  1. UbuntuなどLinux OSを起動可能なUSBメモリを用意し、PCを起動。
  2. Linux環境で外付けHDDを接続し、自動または手動でマウント。
  3. ファイルブラウザから該当フォルダを確認し、別のディスクへコピーします。
  4. Windowsでコピー先のディスクを開いて確認します。

復旧後の確認作業

すべてのデータをコピーしたら、以下のような点をチェックして、復旧の成否を確認しましょう。

復旧後の確認作業

  1. ファイル数・フォルダ構成・最終更新日時が一致しているかを確認。
  2. 新NAS側で、共有設定・アクセス権限・ユーザー/グループの再設定を行う。
  3. 各クライアントPCからアクセステストを行い、問題なく動作するかチェックします。

専門業者に相談すべきケース

以下のような状況に該当する場合、無理に自力で対応せず、データ復旧の専門業者に相談することが推奨されます。

  • 外付けHDDが認識されない、異音がする
  • ファイルシステムが不明で、読み取り手段が見つからない
  • バックアップが暗号化されている、または特殊形式
  • 業務用ファイルや重要な写真など、絶対に失いたくないデータがある

業者に相談する前のチェックリスト

  1. 通電回数を増やさず、NASとHDDの状態を維持したまま保管。
  2. NASのメーカー・型番、障害内容をメモしておく。
  3. バックアップHDDがどのような形式か、開けるかどうかを確認。
  4. 可能であれば、データがどこに保存されていたかのフォルダ構成を記録しておく。

専門業者では、クリーンルーム完備の環境で安全に作業を進め、NAS本体と外付けHDDの両方に対応可能な技術があります。操作に不安がある場合や、状況が複雑な場合は、早めの相談が復旧の可能性を高めます。

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外付けHDDからの復旧で不安を感じたら、今すぐご相談を

NASが突然故障しても、外付けHDDにバックアップが残っていれば、データを取り戻せる可能性は高まります。ただし、バックアップ形式やHDDの状態によって復旧方法は大きく異なり、自己判断での操作は、さらなるデータ損失の引き金になることもあります。

特に以下のような状況では、できるだけ早く専門業者にご相談ください。

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