NASの故障や障害で大切なデータにアクセスできなくなったとき、まず試してみたいのが「フリーソフト」による復旧です。市販の有料ソフトに劣らず高性能なものや、評価版・無料体験版でスキャンまで試せるツールも存在します。ここでは、NAS向けに使える復旧フリーソフトの特徴や注意点を整理してご紹介します。
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NAS復旧に使える代表的なフリーソフト
以下は、NASのHDDをPCに接続して利用可能な復旧ソフトです。各ツールごとに「対応ファイルシステム」「RAID対応の有無」「操作の難易度」などが異なります。自分の環境と目的に合ったソフトを選ぶことが重要です。
TestDisk / PhotoRec
完全無料でオープンソースの定番復旧ツールです。Linuxのファイルシステム(ext4やXFS)にも対応しており、NASから取り出したHDDの復旧にも活用されています。
TestDisk / PhotoRec の特徴
- TestDiskはパーティションの修復、ブートセクタの復旧、失われたパーティションの検出が得意です。
- PhotoRecはファイルのシグネチャをもとにRAW状態のドライブから個別ファイルを掘り出します。
- Windows/Linux/macOSで利用可能。コマンド操作が中心でやや中級者向け。
UFS Explorer RAID Recovery(評価版)
RAIDボリュームの自動構築機能を備えた高度な復旧ツールです。評価版では、ディスク構成の解析や中身のプレビューまで無料で行えます(復旧保存は有料)。
UFS Explorer の特徴
- 複数のHDDを接続し、仮想的にRAID構成を再現できます。
- ext / XFS / Btrfs / ZFSなどNAS向けのファイルシステムに幅広く対応。
- 復旧作業は上級者向け。プレビュー確認後、安全に業者相談も可能です。
R-Studio(評価版)
NASやサーバー向けとして定評あるデータ復旧ソフトで、RAID構成やLinuxファイルシステムに対応しています。評価版でスキャンやプレビューが可能です。
R-Studio の特徴
- RAID0/1/5/6などの仮想再構成が可能。
- ext4/XFS/BtrfsなどのLinux系FSに対応。
- 復旧対象のファイルが確認できた段階で、有償ライセンスを検討する流れが一般的です。
ReclaiMe Free RAID
RAID復元そのものではなく、RAID構成のパラメータ(ディスク順・ストライプサイズなど)を解析する無料ツールです。他の復旧ソフトと併用することで力を発揮します。
ReclaiMe Free RAID の特徴
- RAIDの構成情報を自動的に解析。
- 結果はUFS ExplorerやR-Studioなどと併用して使う。
- 復旧作業の第一歩として役立つツールです。
EaseUS Data Recovery Wizard Free
一般的なファイル削除やフォーマットミスからの復旧に使える、操作性の高いGUIツールです。無料版では最大2GBまで復元可能です。
EaseUS Free版の特徴
- NASから取り出したHDDをPCに接続して復元作業が可能。
- RAID対応は限定的。単体HDDのスキャン向け。
- 操作が簡単で、初心者でも使いやすい設計。
復旧天使(体験版)
国内ベンダーが提供するNAS/RAID向けの復旧ソフトで、無料体験版でスキャンやプレビューまで確認できます。
復旧天使の特徴
- QNAPやSynology、Buffaloなど日本でよく使われるNASに幅広く対応。
- 日本語UIでわかりやすく、初心者にも扱いやすい。
- 実際の復旧は有償ライセンスが必要。
NAS-RESCUE ADVANCED(評価版)
NAS向け復旧専用の設計がされており、事前診断ツールで「復旧可能性」を無料確認できます。
NAS-RESCUE ADVANCEDの特徴
- 製品版に進む前に、無料で復旧の見込みをチェック。
- RAID自動検出機能も搭載。
- 安心して使い始められる国内向けソフトです。
その他:応用可能な一般的復旧ソフト
NAS専用ではないものの、取り出したHDDをWindowsで読み込める場合に使えるツールもいくつかあります。
Wise Data Recovery
日本語対応のWindows用復旧ツールで、削除ファイルの復元などに向いています。
Recuva(Free版)
NTFSやFATなどWindowsフォーマットのドライブに最適。NAS本体の領域がext/XFS形式の場合には適しませんが、コピー先の確認には使えます。
GNU ddrescue
復旧ソフトというより、物理的に壊れたHDDのクローン作成用ツール。元ディスクの状態を保ったまま別HDDにバックアップを取る際に使います。
フリーソフトを使う際の注意点
どんなに優れたフリーソフトであっても、使い方を誤るとデータ復旧が困難になるケースがあります。使用前には必ず以下の点を確認しましょう。
使用時の注意ポイント
- NAS本体に直接ソフトを入れて操作しない(HDDはPCに取り出して接続)。
- HDD接続時に「フォーマットしますか?」と表示されたら必ずキャンセル。
- RAID構成やディスク順は必ずメモして、順番を変えずに接続。
- 障害が重い/RAIDが崩壊している場合は無理に操作せず、専門業者へ相談。
ストレージ機器に物理障害が発生している状態で、むやみに通電や再起動、フリーソフトの使用、分解などを行うと、状況が悪化し、復旧の難易度が大きく上がることがあります。
特にHDDやSSDは精密機器であり、ちょっとした刺激や誤操作でも内部パーツが傷ついたり、データが上書きされたりして、最終的に復旧不可能になるリスクもあります。誤った対処で大切なデータを失ってしまう前に、まずは専門業者への相談をおすすめします。
自力で修復する場合のリスク

▶ ほこりや異物が悪影響を与えてしまう
▶ 内部パーツに修復できない傷が付いてしまう
▶ 知識不足で誤った復旧作業を行ってしまう
ストレージデバイスの自力での修復は非常に難しく、誤った方法で作業を進めると、データが完全に失われるリスクがあります。安全にデータを復旧させたい場合、データ復旧業者に依頼することが確実です。編集部が厳選したおすすめ業者は下記のボタンからご参照ください。
専門家への相談を検討すべきケース
フリーソフトは「復旧可能かを探る確認用途」として非常に有効ですが、以下のようなケースでは早めに専門業者への相談を検討してください。
- 外付けHDD/NASのHDDが認識されない、異音がする
- ソフトを使ってもデータ構造が見えない、意味不明なファイル名になる
- RAID構成が分からない、または崩壊している
- 業務用NAS、法人データなど失うと損害が大きい場合
おすすめのデータ復旧専門業者
データ復旧の専門業者を選ぶときには以下の項目が特に重要です。
▶ 復旧の経験が豊富
さまざまなメーカーや機種に対応できるかをチェックしましょう。
▶ 無料で初期診断を提供
費用がかかる前に復旧の可能性や状態を確認でき、リスクを減らせます。
▶ 最先端の復旧技術と設備を備えている
特に物理障害の場合、クリーンルームでの対応が可能かを確認することが重要です。
すべてに対応しているサイバーセキュリティ総研おすすめのデータ復旧業者はデジタルデータリカバリーです。
デジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリーは、14年連続国内売上No.1の最大手のデータ復旧専門業者です。
復旧率は91.5%とかなり高い技術力を有しており、RAID復旧のノウハウを持ったエンジニアが複数名チームとなって対応することで、早期に破損個所のすべての特定ができ、修復を行うことができます。
また2021年には、HDDの最難関障害である「スクラッチ障害」の復旧技術や、SSDやSDカードのような「メモリ媒体」の復旧技術が評価され、東京都の経営革新優秀賞を受賞しました。その復旧技術・設備が詰まっている復旧ラボは見学が可能です。
また、累積の相談件数は46万件を超え、官公庁や大手企業との取引実績も豊富です。さらに、依頼されたものの8割を48時間以内に復旧するスピードも優秀です。
24時間365日の受付対応に加え、機器は全国5拠点への持ち込み・配送・出張と臨機応変に対応してくれます。相談から見積もりが無料で行えるため、データ復旧専門業者の選定に困っていたら、まずは最大手であるデジタルデータリカバリーへ相談することをおすすめします。
| 持ち込み拠点 | 東京/六本木(本社)、神奈川、愛知、大阪、福岡 | 取り引き実績 | 官公庁や大手企業を含めた累積46万件の相談実績 |
| 報酬体系 | 原則成功報酬制 | 無料サービス | 相談・初期診断・見積もりまで無料(デジタルデータリカバリーへの配送も無料) |
| 復旧期間 | ・最短当日に復旧完了 ・約80%が48時間以内に復旧完了 | 出張対応 | あり(法人のみ) |
| セキュリティ | ISO27001/Pマーク/外部委託警備員のチェック/NDA締結 | 対応メディア | RAID機器(NAS/サーバー)、パソコン(ノート/デスクトップ)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般 |
| 復旧料金 | ◇相談から見積もりまで無料 500GB未満:5,000円〜 500GB以上:10,000円〜 1TB以上:20,000円〜 2TB以上:30,000円〜 | 特長 | ・データ復旧専門業者において14年連続データ復旧国内売り上げNo.1 ・復旧率最高値91.5%の非常に高い技術力 ・官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい情報は公式サイトへ
フリーソフトで不安を感じたら、無理せず専門業者へ
NASの障害時、フリーソフトを使えば復旧の可能性を探ることはできます。ただし、RAID構成が複雑だったり、HDDが物理的に劣化しているケースでは、フリーソフトでは十分な対応が難しいこともあります。
特に以下のようなケースでは、操作を誤る前に専門業者への相談を強くおすすめします。
- NASやHDDが認識されない、異音がする
- RAID構成が不明、または崩壊している
- バックアップが存在しない、またはデータが唯一のものである
- フリーソフトでファイル構造が崩れて見える、正しい復旧方法が分からない