RAIDアレイがデグレードモードで動作中です エラーの原因と対処法

突然RAIDアレイに「デグレードモードで動作中です」と表示され、アクセスはできるものの、何か問題が起きているようで不安に感じていませんか?

この状態は、RAID構成の中で少なくとも1台のディスクに異常が発生し、冗長性が失われた「非常事態」です。放置すると、もう1台の故障で全データが消失する危険があるため、迅速で正しい対応が求められます。本記事では、デグレードモードになる原因と、確実な対処法を詳しく解説します。

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RAIDがデグレードモードになる主な原因

RAIDのデグレード状態とは、RAIDの冗長性(バックアップ機能)が失われている状態です。これは「今は動いていても、次に壊れたら全データが消える」という非常に危険な状況です。以下のような原因が考えられます。

HDD/SSDの故障・経年劣化

RAIDを構成するディスクのうち、1台以上がセクタ不良やSMART異常を起こすと、RAIDコントローラはそのディスクを「故障」と判断し、オフラインにします。これによりRAID全体はデグレード状態となります。特に稼働年数が3年以上のディスクでは、経年劣化が原因でこのような障害が多発します。

電源障害・異常停止

停電や電源ユニットの故障、強制的な電源断などにより、RAIDアレイの整合性が崩れると、再起動後にdegradedとして認識されるケースがあります。これは、整合性チェックでエラーが検出された場合に多く見られます。

誤ったディスク抜き差し・順番違いの交換

RAID構成中のディスクを稼働中に誤って抜いたり、スロットを入れ替えたりすると、RAID情報の整合性が崩れ、正しく認識されなくなることがあります。順番の違いによってRAID構成が狂い、データにアクセスできなくなるリスクもあります。

RAIDコントローラやNAS本体の不具合

RAIDカードやNAS本体のRAID制御部分に障害が発生すると、ディスク自体は正常でもRAID全体がdegradedと誤認識されることがあります。ファームウェアの不具合やハード的な故障が原因の場合は、自力での修復は困難です。

RAIDのデグレード状態は、放置すると全データ消失に直結します。たとえ今はアクセスできていても、次の1台が故障すれば即アウトです。

RAID障害を放置するとどうなるのか?

RAIDがdegradedのまま運用を続けることは、極めて危険です。次の1台が壊れた瞬間、すべてのデータが失われる可能性があります。また、状態を誤って初期化・再構築してしまうと、修復が困難になるばかりか、復旧できたはずのデータまで失ってしまう危険性もあります。

ストレージ機器に物理障害が発生している状態で、むやみに通電や再起動、フリーソフトの使用、分解などを行うと、状況が悪化し、復旧の難易度が大きく上がることがあります。

特にHDDやSSDは精密機器であり、ちょっとした刺激や誤操作でも内部パーツが傷ついたり、データが上書きされたりして、最終的に復旧不可能になるリスクもあります。誤った対処で大切なデータを失ってしまう前に、まずは専門業者への相談をおすすめします。

自力で修復する場合のリスク

▶ ほこりや異物が悪影響を与えてしまう

内部パーツに修復できない傷が付いてしまう

▶ 知識不足で誤った復旧作業を行ってしまう

ストレージデバイスの自力での修復は非常に難しく、誤った方法で作業を進めると、データが完全に失われるリスクがあります。安全にデータを復旧させたい場合、データ復旧業者に依頼することが確実です。編集部が厳選したおすすめ業者は下記のボタンからご参照ください。

RAIDがデグレードになった場合の対処法

RAIDアレイがデグレードモードになった際には、冷静に状況を整理し、順を追って対応することが重要です。以下に、状況別の対処法を詳しく解説します。

まずはデータのバックアップを取る

RAIDがdegraded状態である以上、次の1台の故障=全データ消失のリスクがあるため、最優先すべきはデータのバックアップです。

データのバックアップを最優先で行う

  1. 外付けHDDや別のサーバーなど、退避先を用意する
  2. RAIDアレイにアクセスできるうちに、最も重要なファイルから優先的にコピーする
  3. 大容量のデータはネットワークよりUSBなど物理接続の方が安定

RAID構成情報と状態を記録する

今後の復旧作業に備え、現在の状態を正確に記録しておくことが大切です。スクリーンショットや写真での保存が推奨されます。

RAID構成やディスク状態を記録する

  1. RAID BIOSやNASの管理画面を開き、各ディスクの状態を確認
  2. 各ディスクのステータス(例:FAILED、OFFLINE、MISSING)をメモまたは撮影
  3. どのスロットにどのHDDが入っているか、ラベルで明示

障害ディスクを特定する

RAID管理画面やツールを使い、どのディスクに障害が発生しているかを確認します。

障害ディスクを確認し、特定する

  1. RAIDユーティリティやNASの管理画面にアクセス
  2. SMART情報を確認し、エラーの多いディスクやオフライン表示のものを特定
  3. 該当ディスクを記録し、誤って別のディスクを操作しないようにする

交換用のディスクを用意する

障害ディスクの代替として使用するため、スペックを揃えた新しいディスクを準備します。

交換用ディスクを用意する

  1. RAID構成と同容量以上のHDDまたはSSDを用意
  2. できる限り同メーカー・同シリーズのものを選定
  3. 新品または十分に動作確認済のものを使用

ディスク交換とリビルドを実施する

ホットスワップ対応機種であれば、稼働中に障害ディスクを交換し、リビルドを行います。

障害ディスクの交換とリビルド

  1. 障害ディスクを正しいスロットから慎重に取り外す
  2. 新しいディスクを同じスロットに挿入
  3. 管理画面からリビルド(再構築)を開始
  4. リビルドが完了するまで、電源オフや再起動を絶対にしない

正常復帰を確認する

リビルドが正常に完了したかどうかを、ステータス表示で確認します。

RAIDの正常復帰を確認する

  1. RAID管理画面でステータスを確認
  2. 「最適化」「Optimal」などの表示になっていれば復旧成功
  3. ログを保存し、念のため再起動テストを実施

専門業者に相談・依頼する

次のような状況では、個人の判断で対応せず、RAID専門の復旧業者への相談が安全です。

RAID専門のデータ復旧業者に相談する

  1. 障害ディスクが複数あり、構成や順番が分からない
  2. すでに間違ったディスク交換・リビルドをしてしまった
  3. RAIDコントローラやNAS本体が故障している
  4. 業務用システムや重要データが含まれる
  5. これ以上の操作が不安な場合

このようなケースでは、電源をすぐに切って現状を保ち、RAID構成情報や状態記録を揃えて、専門業者に診断を依頼するのが最も安全です。


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RAIDアレイがデグレードモードになったら、即時対応が重要

RAIDが「デグレードモードで動作中です」と表示された場合、それは「まだ動いてはいるが、次に故障が起きれば全損」という緊急事態です。この状態を放置すると、たった1台のディスク障害で全データが消失する危険性があります。

まず最初に行うべきことは、今アクセスできるうちに重要データをすべてバックアップすることです。次に、RAID構成情報やディスクの状態を正確に記録し、障害ディスクの特定とリビルド対応を正しい手順で行うことが求められます。

一方で、RAIDの構成が複雑であったり、すでに誤った操作をしてしまった場合、個人での対応は非常に危険です。そうしたケースでは、電源を切って現状を保ち、RAID復旧の専門業者へ相談するのが最も安全で確実な手段となります。

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