QNAPの管理画面で突然「ストレージプールがエラー」「RAIDグループが非アクティブ」と表示され、不安になっていませんか。業務データや家族の写真が保存されているNASでトラブルが起きると、どう操作すればよいのか判断できず、焦ってしまう方も少なくありません。
QNAPのRAIDトラブルは、一時的な論理エラーで戻るケースもあれば、すでにRAID崩壊が進行しており、データ復旧を前提に動くべき重度障害の場合もあります。本記事では、復旧が本気で必要なケースと、安全に試してよい初期対処、そして絶対に避けるべき操作を、データ復旧の専門視点で分かりやすく解説します。
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QNAPのRAIDが壊れた可能性がある主な原因
QNAPのRAID障害は、単なるHDD1台の故障だけでなく、複数ディスクの同時劣化やNAS本体のトラブルなど、さまざまな要因で発生します。原因を正しく見極めないまま操作すると、まだ読み取れたデータまで失われる危険があります。
ここでは、特に復旧が必要になりやすい代表的な原因を整理します。
複数HDDの同時障害
RAID5で2台、RAID6で3台以上のHDDにS.M.A.R.Tエラーや不良セクタが発生すると、RAIDとしての整合性が崩れます。この状態でリビルドを強行すると、読み取れない領域が増え、データ消失やフォルダ構造の破損につながる可能性があります。
リビルド失敗や同期中エラー
デグレード状態でリビルドを開始したものの、途中で別ディスクにエラーが発生するケースです。これは内部でデータ再計算ができない状態を意味し、繰り返すとメタデータが上書きされ、復旧難易度が急激に上がります。
ストレージプール/RAIDグループの非アクティブ化
QTS上でストレージプールが「エラー」「非アクティブ」と表示され、容量が0と表示されることがあります。RAID構成情報そのものが破損している可能性があり、通常の運用復旧では戻らない場合があります。
NAS本体の故障
電源は入るが管理画面に入れない、ビープ音のみ鳴るなどの症状は、マザーボードや電源系統の故障が疑われます。本体修理を優先すると、HDDへ余計な通電が続き、状態悪化を招くことがあります。
誤操作や設定変更による論理障害
誤って初期化を実行した、RAID再構築を開始してしまったなどの操作ミスも原因の一つです。メタデータが上書きされると、フォルダが見えなくなり、ファイル名が文字化けすることもあります。
これらの原因を放置したり、自己判断で操作を続けたりすると、最終的にデータが完全に読み出せなくなる可能性があります。特に業務データの場合、業務停止や損害賠償など重大な問題に発展する恐れもあります。
ストレージ機器に物理障害が発生している状態で、むやみに通電や再起動、フリーソフトの使用、分解などを行うと、状況が悪化し、復旧の難易度が大きく上がることがあります。特にHDDやSSDは精密機器であり、ちょっとした刺激や誤操作でも内部パーツが傷ついたり、データが上書きされたりして、最終的に復旧不可能になるリスクもあります。誤った対処で大切なデータを失ってしまう前に、まずは専門業者への相談をおすすめします。
自力で修復する場合のリスク

▶ ほこりや異物が悪影響を与えてしまう
▶ 内部パーツに修復できない傷が付いてしまう
▶ 知識不足で誤った復旧作業を行ってしまう
ストレージデバイスの自力での修復は非常に難しく、誤った方法で作業を進めると、データが完全に失われるリスクがあります。安全にデータを復旧させたい場合、データ復旧業者に依頼することが確実です。編集部が厳選したおすすめ業者は下記のボタンからご参照ください。
QNAPのRAIDトラブルに対する安全な対処法
QNAPでRAID異常が発生した場合、状況に応じて実施できる対処は限られています。ここでは比較的安全とされる初期対応から、重度障害時のサルベージ方針、そして最終的に専門業者へ依頼する判断基準まで順に解説します。
状態確認とログ取得を最優先で行う
まず行うべきは、復旧操作ではなく「現状把握」です。QTSの「ストレージ&スナップショット」機能を使い、RAIDグループや各HDDの状態を確認します。この段階では設定変更や再構築は行いません。
状態確認と記録の手順
- QTSにログインし「ストレージ&スナップショット」を開く。
- ストレージプールとRAIDグループの状態表示(正常・デグレード・エラー・非アクティブ)を確認する。
- 各HDDのS.M.A.R.T情報を開き、代替処理済みセクタ数や保留中セクタ数を確認する。
- 表示画面をスクリーンショットで保存する。
- HDDのスロット順、型番、容量、シリアル番号を紙やデータで記録する。
障害HDDが1台のみ明確な場合の交換とリビルド
RAID5やRAID6で、1台のみ「故障」と明確に判定され、他ディスクにエラーがない場合に限り、同容量以上の新品HDDへ交換し、QTSからリビルドを実行する方法があります。ただし、リビルド中のエラー発生は即中止が原則です。
HDD交換とリビルド手順
- 故障判定されたHDDのスロット番号を再確認する。
- NASの電源を落とさず、ホットスワップ対応モデルであれば該当HDDのみを取り外す。
- 同容量以上の新品HDDを同じスロットに挿入する。
- QTS上でリビルド開始を確認する。
- リビルド完了まで再起動や電源断を行わず、進行状況を監視する。
ストレージプールが非アクティブな場合のサルベージ準備
すでにストレージプールが非アクティブで、RAIDが認識されない場合は、無理な再構築を行わず、サルベージ前提での対応に切り替えます。通電時間を最小限に抑えることが重要です。
サルベージ前提の初動手順
- 重要データが保存されている場合は速やかにNASの電源を切る。
- HDDを取り外す前にスロット順と接続順を正確に記録する。
- 各HDDの状態を確認し、異音や異常発熱がないか確認する。
- 可能であれば、ddrescueなどの専用ツールで各HDDのクローンを作成する。
- 解析やスキャン作業は必ずクローン側で実施する。
RAID解析ツールで仮想RAIDを構築する方法
物理障害が軽微で、全ディスクのクローンが取得できている場合に限り、ReclaiMeやR-StudioなどのRAID対応ソフトで仮想RAIDを組み、データを抽出します。RAIDレベルやディスク順序の推定が必要です。
仮想RAID構築とデータ抽出手順
- クローンディスクを作業用PCへ接続する。
- RAID解析対応ソフトを起動する。
- RAIDレベル、ディスク順序、ブロックサイズを推定設定する。
- 仮想RAIDを構築し、全体スキャンを実行する。
- 抽出可能なデータを別の外付けストレージへ保存する。
専門業者に相談・依頼する
ここまでの対処法を試しても改善できなかった場合、機器に重大なエラーや物理的な故障が生じている可能性が高いです。この場合、続けて使用すると損傷がひどくなり、復旧できなくなる可能性があります。さらに、自力で分解したり復旧作業を行うのも状態が悪化するケースが多いです。少しでもデータを失いたくない方は速やかに専門業者に相談することをおすすめします。
おすすめのデータ復旧専門業者
データ復旧の専門業者を選ぶときには以下の項目が特に重要です。
▶ 復旧の経験が豊富
さまざまなメーカーや機種に対応できるかをチェックしましょう。
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費用がかかる前に復旧の可能性や状態を確認でき、リスクを減らせます。
▶ 最先端の復旧技術と設備を備えている
特に物理障害の場合、クリーンルームでの対応が可能かを確認することが重要です。
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まとめ|QNAPのRAID障害は早期判断が復旧率を左右する
QNAPのRAIDが壊れたかもしれないと感じたとき、最も重要なのは「むやみに操作しないこと」です。ストレージプールが非アクティブになっている、リビルドに失敗している、複数のHDDにエラーが出ているといった状況では、自己判断での再構築や再起動の繰り返しが、データ消失を決定的にしてしまうことがあります。
一方で、障害ディスクが1台のみ明確な場合や、軽微な論理エラーでQTSに正常ログインできる場合は、状態確認や正しい手順でのHDD交換とリビルドといった初期対応が可能なケースもあります。ただし、少しでも不安がある場合や、リビルド中に別ディスクへ異常が波及した場合は、その時点で自力対応を中止する判断が必要です。