昨今では、プライベートシーンにおいて手軽にスマホなどで写真や動画を撮影することができます。
また、ビジネスシーンではさまざまな重要データを管理していることでしょう。
データを取り扱う機会が増えていますが、誤ってデータを消去してしまっては大変なこととなってしまいます。
そこで、データを消去してしまった際に活用できるのが、データ復旧サービスなのです。
本記事では、データ復旧サービスについて詳しく解説します。
データが消去されてしまう原因とは
プライベートの写真や動画、ビジネスシーンの重要ファイルなどデータの種類は多岐に渡ります。
しかし、統一して言えることはどのデータも「大切である」ことです。
データが消去されてしまっては、後悔する人も多いのではないでしょうか。
ここからは、データが消去されてしまう原因について詳しく解説します。
1.ヒューマンエラー
誤ったデータ消去において、非常に大きな割合として見られるのがヒューマンエラーです。
本来であれば消去するつもりがなかったデータを誤って消去してしまうことや、間違って「別名保存」ではなく「上書き保存」してしまうことで旧データが消去してしまうケースなどが挙げられます。
また、大規模なデータ消去の事例としては、パソコンの操作に慣れていない人が誤ってデータが保存されているハードディスクをフォーマットしてしまうなどの事例も見受けられます。
このように、故意ではないにしてもデータを消去してしまう事例が多数報告されていますので、データ管理には細心の注意を払う必要があります。
2.機器不良
上述したヒューマンエラーではなく、データを保存している機器に不具合があったためデータが消去されてしまうケースです。
データの大半は、内蔵や外付けのハードディスクドライブに保存されていることが多くなっています。
これらの機器は永年使用し続けることができるものではなく、経年劣化などによって機器が使用できなくなる事態が想定されます。
また、CDやDVDに保存しているデータにも同様のことが言え、長年保存している各種メディアには経年劣化などによって盤面に傷が付いてしまうとデータの読み込みができなくなってしまい、データが破損してしまいます。
各種機器に保存されているデータについても、経年劣化に伴うデータ消去の可能性があることから注意しなければなりません。
3.トラブル
WordやExcelなどのソフトを使用している際、予期せぬマシンエラーなどに起因して画面が固まってしまうことがあります。
その際、各種ソフトが強制終了してしまうとデータが破損して展開できなくなるケースがあります。
多数のソフトを重複して起動させていると、マシンスペックにもよりますがフリーズする可能性が高くなっていますので注意が必要です。
データ消去に対する対策について
上述したように、さまざまな事象によってデータが消去されてしまうことがあります。
そのため、重要データであればあるほど取り扱いには最新の注意を払わなければならないのです。
また、データが誤って消去されてしまうことを前提として、事前対策を講じておくことは極めて有効であると言えるでしょう。
ここからは、具体的なデータ消去に対する対策について詳しく解説します。
1.バックアップ
誤ったデータ消去に対して、非常に有効なのがバックアップを取っておくことです。
日常的に使用するデータ格納場所とは異なる場所に、同様のデータを保存しておくことで誤ってデータを消去してしまった際に対応することが可能です。
バックアップをする場所の候補としては、外付けHDD・CDおよびDVDなどの光学メディア・USBメモリ・クラウド上にアップするなどが挙げられます。
なお、バックアップ作業を行う頻度が少ないほどデータ消去時に復旧できるデータが限定的となってしまうため、ある程度の頻度を持ってバックアップ作業を行う必要があります。
2.OSによる復旧
データの消去手法によっては、復元できる可能性があります。
例えば、Windowsの場合であれば削除したデータは完全に消去されているわけではありません。
時限性ではありますが、「ごみ箱」に移動しています。
ここに格納されているデータであれば、ごみ箱からデータを復元することが可能となっています。
また、Windowsには消去してしまったデータを時間として選択し、容易に復元できる機能があります。
以前のバージョンを選択することで、データが削除された日時やファイル名が不明の場合であっても、データを復元できる可能性があるのです。
データ復旧サービスの利用について
上述したように、バックアップを取っていなかったりOSの復元機能でデータを元に戻せない場合、個人ではデータの復旧を行うことは困難となっています。
そこで活用できるのが、データ復旧サービスです。
パソコンや外付けハードディスクなどの周辺機器が故障してしまった場合、それらを改めて動作させることを目的とした復旧とは異なるサービスです。
データ復旧サービスとは、高度な技術・各種設備・手法を駆使して、故障に伴い動かなくなった各種機器より内部に保存されているデータを抜き取って別の場所に保存することを主たる目的としています。
起こっている障害の内容を考慮して各種機器を開封して、マザーボードや各種基盤などの精密機構を調査および解析を行ってデータの復旧を実施します。
なお、データの救出は可能だとしてもデータを保存していた機器は使用できなくなる可能性がありますので、注意が必要です。
上述したデータ復旧の手法は、非常に高度な知識や技術が要求されるため基本的には外注することとなります。
そのため、高度な知識や技術に見合っただけの報酬を支払わなければならないことから、データ復旧時に要求される金額が高額となるケースが多くなっています。
お金と引き換えにデータ復旧を試みるのか、消去してしまったデータを諦めるのかは判断が分かれることとなりますので、十分にご検討頂きたいと思います。
まとめ
ここまで、データ復旧サービスについて詳しく解説しました。
大切なデータであるからこそ、誤って消去してしまった時の衝撃は大きいものです。
また、ビジネスシーンにおいては消去してしまったデータを一から作り直すには膨大な時間が必要となるケースも珍しくありません。
そのため、大切なデータは必ずバックアップを取ることを強くおすすめします。
どうしてもデータを復旧しなければならないのであれば、データ復旧サービスのご利用蛾良いでしょう。
知識に乏しい人がデータ復旧を試みた結果、完全にデータが破損してしまってデータ復旧するのが困難となるケースもありますので注意が必要です。
本記事が、データ復旧を検討されている方の一助となれば幸いです。
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