最近ではブラウザにGoogle Chromeを利用されている方も増えてきていると思います。Chromeでセキュリティの設定を行う際の注意点をご紹介いたします。
「インターネットのプロパティ」画面にある「セキュリティ」タブから各ゾーンに合わせたセキュリティの設定を行うことができます。
「ゾーン」とは、インターネット上のサイトを分類したものと思ってください。
Chromeで定義されているゾーンは以下の4つです。
1.インターネット
インターネット上にある全てのサイトが対象になります。
2.イントラネット
企業内のネットワークなど、いわゆるLAN環境を指します。
3.信頼済みサイト
YahooやGoogleなどの有名なサイトや取引先企業のサイトなど、安全であると思われるサイトを指します。
4.制限付きサイト
安全性の低いサイトを指します。
次にそれぞれのゾーンに対してセキュリティのレベルを設定することができます。
1.高
最も安全なレベルですが、少しでも安全性が疑われるサイトは無効にされます。
2.中高
一般的な設定です。安全でない可能性があるサイトへのアクセスや、ファイルのダウンロードに対して警告してくれます。
3.中
中高と同様に安全でない可能性のあるサイトへのアクセスや、ファイルのダウンロードに対して警告をしてくれますが、安全性の判断の基準が若干低くなっています。
4.中低
安全でない可能性のあるサイトへのアクセスや、ファイルのダウンロードに対しての警告はほとんどありません。
5.低
このレベルでは警告はほとんどありません。アクセスするサイトが信頼できると確実に保証されている場合以外は使用すべきではありません。
上記の既定のレベル以外に、自分に合ったセキュリティレベルをカスタマイズすることもできますが、専門的な知識を必要とするため、設定を変更してしまったがために、これまで閲覧できていたサイトが見られなくなったりすることもあるので注意が必要です。
このセキュリティの設定は、Chromeに限らず、Windowsで動作する全てのブラウザに対して行うことができます。
ゾーンやセキュリティレベルという概念を覚えておくと、他のブラウザを使用する際にも応用できます。
ただし、上述したように、レベルのカスタマイズについては、ActiveXやJavaScriptなどプログラムについての知識が必要になる場合があります。
無理に設定を変更してしまうと使用できない機能が出てくる可能性もありますので、セキュリティの専門知識を持った専門家に相談しましょう。