セキュリティ企業「FireEye」は、中国やロシアをはじめとする各国のハッカーグループによる新型コロナウイルス流行を悪用したサイバー攻撃についての観測情報を公開しております。
観測事例
FireEyeによると、2020年1月ごろから攻撃には特定の個人や企業をターゲットにする“スピアフィッシング”によるマルウェア感染を目的にする攻撃ケースが増加しているとして、いくつかの観測事例を交えて情報公開しております。
2010年ごろから東アジア地域を標的にした攻撃活動を展開している中国のハッカーグループ「TEMP.Hex」は、政治家の発言および提言を利用し、ベトナムやフィリピン、台湾などの企業組織をターゲットにマルウェアを拡散させる事例が観測されているとのことです。
また、ロシアのハッカーグループ「TEMP.Armageddon」は、新型コロナウイルスの流行に便乗するフィッシングメールをウクライナ組織に拡散するケースも確認されております。
FireEyeは、今後も新型コロナウイルスをはじめとする世界的な流行に便乗する攻撃は継続するとして注意喚起を進めております。
【参考URL】 新型コロナウイルスに便乗した“スピアフィッシング”、中国やロシアなどの攻撃グループが仕掛ける |