一般的に、Apple社製品は、マルウェアなどに対して強く、感染することはないといわれています。実際のところはどうなのでしょうか?
Mac OS(以下、「Mac」と表記)の場合、マルウェア対策としてApple社は公式に下記のようにアナウンスしています。
1.アップルメニュー → 「システム環境設定」から「セキュリティとプライバシー」を選択し、「一般」をクリックします。 2.インストールを許可するソフトウェアの開発元を選択します。 ・App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションを許可 |
※引用サイト:https://support.apple.com/kb/PH25087?locale=ja_JP
Apple社のマルウェアへの対策としての基本方針は「Apple社が安全と確認した開発元のソフトウェアのみを使うことを推奨する」
というものです。ただし、新しいソフトウェアをApp Storeで公開するかどうかの最終的な調査は人の手で行われているので、脅威が見落とされているケースも有りました。
参考URL:https://wired.jp/2018/09/14/adware-doctor-mac-spyware/
もちろんマルウェアの感染経路の1つには悪意のあるソフトウェアがインストールされるというものがあります。しかし、ソフトウェアというものは狭義のウィルスのようにコンピュータの使用者自身が直接インストールしなくても、例えばメールに記載されているURLをクリックしてしまったためにインストールされるという場合もあります。また、マルウェアにはインストールを必要としないものも存在しますので、発行元が保証されているソフトウェアだけを使用しているから、安全というわけではありません。
つまり、Apple社の基本方針は大前提ではありますが、それだけでは不十分で、マルウェアに対するしっかりとした備えが必要です。
例としては以下のような対策を挙げることができます。
・ウィルス対策ソフトを導入する。
・パーソナルファイアウォールで不正アクセスから防御する
こういった考え方はMacに限った話だけではなく、WindowsやLinuxなどでも同様の考え方を持って対策を施す必要があると言えます。