情報セキュリティ対策といえば、パソコンに施す対策のみを指すのではありません。
例えば、パスワードロックをかけずにスマートフォンを落としてしまって、個人情報をのぞき見されたり、そこから情報を抜き盗られたりしないように対策することも立派なセキュリティです。こうした人的ミスによって情報漏洩につながるケースは大変多い現状に加えて、端末にウィルスが侵入され、以下のような被害も出ております。
・アカウントの乗っ取り
・個人情報の窃取
・ネットショッピングの不正利用
・安全性の低いwebサイトへのアクセス
本記事では、こうした被害につながりかねないAndroidユーザを標的にした不正アプリについて取り上げます。
不正アプリによる攻撃の目的と対策
Androidアプリはapple storeに比べてチェックが比較的甘いと言われており、不正アプリの存在が多くなっています。
不正アプリの多くの目的は主に以下のようなものです。
・スマートフォン内の個人情報を窃取
・偽のWebサイトへ誘導してクレジットカード情報などを窃取
・スマートフォンアプリに登録されている決済情報を窃取
こうした被害を受けないために、次のような対策を取りましょう。
1.セキュリティ対策アプリをインストールする
セキュリティ対策アプリには有料・無料、様々なものがありますが、開発元をきちんと確認して、安心できる会社のものを選びましょう。
2.OSやアプリのバージョンを常に最新にしておく
コンピュータの世界でもそうですが、OSやアプリには脆弱性という穴が見つかることがあります。この穴を防ぐために更新プログラムが配布されるので、必ず最新の状態を維持しておきましょう。
基本的にアプリの初期設定であれば、更新プログラムを自動でインストールするようになっていますが、念の為確認しておきましょう。
3.公衆Wi-fiの利用を控える
公衆のWi-fiの多くはパスワード認証が不要なものが多いのが特徴です。また、セキュリティ設定もしていないものも多いので、不正利用目的でWi-fiを開放している場合もありますので、鍵マークの付いていないWi-fiの利用は止めましょう。
4.データのバックアップを定期的に取っておく
不正なアプリをインストールしてしまうと、スマートフォン内のデータを改ざんされたり、破壊されたりすることがあります。重要なデータは、SDカードなどの外部ストレージにバックアップを定期的に取り、万が一に備えましょう。
スマートフォンに保存されているデータはコンピュータと同様、重要な情報資産と言えます。IoT化が急速に普及する中で、今後ますますスマートフォンが関わってくることが増えていくと考えられます。
情報セキュリティは、パソコンのみではなく、スマートフォンに対しても必要です。