簡易投稿サイトX(旧ツイッター)をスマホで開こうとすると「現在、ポストが取得できません」との表示が出て開けないため不審に思っていたのですが、Xは世界的に障害が発生していて、サイバー攻撃を受けている可能性があるということです。
マスク氏「IPアドレスはウクライナ地域」
報道によると、簡易投稿サイトXは大規模な障害に見舞われておりアメリカ、イギリス、日本など世界各地で障害が起きているということです。Xオーナーのイーロン・マスク氏は大規模に組織化された、国が関与しているグループによるサイバー攻撃の可能性を示唆しており、米フォックスのケーブルニュース番組のインタビューで、攻撃者のIPアドレスについてウクライナ地域と明かしています。
アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領はホワイトハウスでの首脳会談で口論となり、アメリカはウクライナへの支援を一時停止。マスク氏が手がける衛星通信サービス「スターリンク」はロシアと交戦中のウクライナ軍にとって必要不可欠になっていますが、そのスターリンクを遮断する議論がここ数日行われていました。マスク氏はスターリンクをウクライナに引き続き提供するようですが、そのような状況の中でXに対して大規模なサイバー攻撃が起き、その発信のIPアドレスがウクライナ地域とするマスク氏の発言にはさまざまな憶測や意見が寄せられています。
ダークストームチームが「犯行声明」
一方、ネット情報によるとXへのサイバー攻撃に関してダークストームチームを名乗るグループがテレグラムに「犯行声明」を出しているということです。ネット上で公開されている情報によると、このグループは2023年9月に設立されたとの未確認情報があり、また、イスラエルとNATO加盟国のビジネス分野をターゲットにしており、ロシアともつながりがあるグループとみられているようです。特にフランスにおいてロシアの偽情報キャンペーンやプロパガンダ活動を行っているようです。キルネットやアノニマススーダンといったハクティビストグループとも連携しているとみられているようです。
Xに対する攻撃はDDoS攻撃とみられ、ロイター通信は攻撃のIPアドレスがウクライナ地域とするマスク氏の発言に対して、業界筋の話として「不正トラックの大部分はアメリカ、ベトナム、ブラジルなどのIPアドレスで、ウクライナからの不正なトラフィックの量はわずかだ」とする見解を紹介しています。
Xに対する過去の攻撃では、今回、犯行声明を出しているダークストームチームとも連携しているとみられているアノニマススーダンが2023年にスーダンでのスターリンクのサービス提供を求めてDDoS攻撃を仕掛けて大規模な障害が発生したケースがあるということです。今回、Xで発生した大規模障害の原因は、今のところ推測レベルで確実なことは明らかではありませんが、サイバー空間で起きていることがますますリアルな国際情勢や社会情勢と結びついていることを反映しているように思います。
【出典】