保険代理店176店間で顧客情報が共有される事態判明【あいおいニッセイ同和損保】

2024年5月30日、MS&ADインシュアランスグループの「あいおいニッセイ同和損害保険」社において、顧客情報が流出する事態が発生した。

同社が委託している複数の乗合代理店において、顧客情報が顧客の了承を得ずに他の損害保険会社へ送付されていたことが発覚。
顧客情報が不正に共有されていたという。
代理店の本部から各拠点へのメール送信時に、複数の損保会社の担当者をカーボンコピー(Cc)に含めてメールが送信されていたことが確認された。
同様に、あいおいニッセイ同和損保でも他の損保会社から顧客情報を受信していたケースも確認されている。
原因は、乗合代理店が顧客情報をメールで送信する際に、複数の損害保険会社の担当者をカーボンコピー(Cc)に含めていたことによるもの。
これにより、顧客情報が意図せず他の損害保険会社にも共有されてしまっていた。
2024年5月23日時点での調査によれば、疑義がある代理店数は176店に当たるとされており、証券番号、契約者氏名、満期日、引受保険会社などの情報が影響対象とされている。
なお、公表時点で顧客情報の不正使用や第三者への送付が確認されておらず、センシティブな情報も影響対象外とされている。

あいおいニッセイ同和損害保険は、対応として顧客に向け問い合わせ窓口を設置して対応。
また、全ての乗合代理店において同様の事象が発生していないかの調査が進められており、進捗については速やかに公表される予定とのこと。
同社は再発防止のため、全社員および代理店に対する顧客情報管理の再教育と再徹底を行うとしている。

【参考記事】
当社代理店による保険会社へのメール連絡に伴う個人情報の漏洩について
https://www.aioinissaydowa.co.jp/

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