10月22日、秋田大学の医学部附属病院に所属する看護師2名が懲戒処分された。
原因は、入院患者の個人情報の不正閲覧やクレジットカードの不正使用とされている。
秋田大学によると、看護師の1名は病院の電子カルテシステムを利用して、1,000件以上の患者カルテを業務上で不必要にもかかわらず不正に閲覧。
さらに、特定の親族や知人の情報を流出または不正連絡行為を行っていた。
これら不正閲覧では、親族や知人を含む多数の患者の個人情報が不当に扱われたため、患者やその家族に心理的影響が懸念されている。
もう1名は、入院患者のクレジットカードを不正に拾得後、商品購入や転売行為を行っている。
これにより、45万円相当の金銭的被害が発生しており、購入品の一部は転売され、被害拡大の可能性が考えられている。
原因としては、今回の問題は看護師2名の規範意識の欠如によるものとされており、同病院内の業務規定においては個人情報や患者の私物に関して厳重な取扱いが定められていた。
秋田大学は看護師2名に対して、データの不正閲覧を行っていた1名は「停職4か月」、クレジットカードの不正利用したもう1名は「懲戒解雇」処分を下している。
大学は再発防止に向けて、職員に対して指導や監督体制の強化を進めていく方針を示している。