3月10日、アメリカのセキュリティ企業「Palo Alto Networks」が、アメリカの病院で使用されている医療用画像装置を調査したところ、およそ83%がサポートの終了しているOSを使用していたとの調査レポートを公開しました。
概要
医療用画像装置の具体的な製品名は明かされていないものの、X線やMRI、マンモグラム、CATスキャンなどの機能を備えた機器120万台が調査対象とのことで、どれも一般的なパソコンに搭載されているOSで稼働していることが確認されております。
Palo Alto Networksの調査によると、これらの装置の内およそ83%がサポートの終了した古いOSを使用していることが判明、2018年ごろから増加していることがわかったとのことです。
また、2014年にサポートが終了しているWindows XPや、さらに古いOSで稼働していた機器も確認されております。
古いOSには既知の脆弱性が含まれており、これを狙ったハッキングやフィッシングといったサイバー攻撃で、すでにいくつかの病院では被害が発生しております。
Palo Alto Networks 研究チームのRyan Olson氏は、調査結果に対して「OSを最新の状態に保つことはセキュリティの観点から最も重要なステップの1つ」とコメントしております。
【参考URL】 ◆Hospital devices exposed to hacking with unsupported operating systems |