情報通信分野の研究開発を担う国立研究機関「情報通信研究機構(NICT)」は、2026年3月19日に研究用途として公開していた音声データセット「音声合成用日本語複数話者音声コーパス」に、本来は公開対象外だったボイスチェック用音声ファイルが誤って含まれていたと公表した。
NICTの説明によると、誤って公開されたのはボイスチェック用音声ファイル115名分で、氏名など話者を示す情報が含まれていたという。
住所、連絡先、生年月日などのより機微な個人情報は含まれていなかったとしているが、公開期間中のアクセス件数は最大12件の可能性があるとのこと。
NICTは、誤公開を把握したのは2026年3月14日に公開を停止。
公開先には利用停止と削除を要請し、連絡が取れた相手からは削除済みの回答を得たと説明している。
現時点では、インターネット上での二次流通や悪用は確認していないとのことで、NICTは、再発防止に向けて公開前の確認手順や管理体制の見直しを進める方針を示している。
同件は、研究公開データの確認体制に不備があったことで、非公開情報が含まれてしまった事案と位置付けられている。