英ロンドンにある大英博物館で解雇された元職員が不法に侵入。
館内のITシステムが停止される事態となった。
これにより、常設展の一部と企画展が公開停止になり、現在も復旧対応が続いているとのこと。
報道では1月23日の夜、IT担当の契約職員だった50代の男性が、博物館内に無断で侵入し、入場券発券などを担う複数のシステムを停止したとのことで、その場に駆け付けた警察によって男性は窃盗や器物損壊の疑いで逮捕されている。
被害状況について大英博物館の広報担当者は、「解雇された元契約職員がシステムを停止させる不正行為を行い、常設展の一部や企画展の公開を停止せざるを得ない状況に陥りました」とコメントしている。
また、週末に予定されていた展示は閉鎖、該当するチケット購入者には返金や日程変更が案内される事態となっており、博物館のwebサイトには「IT設備の問題によりご迷惑をおかけします」との告知が掲載された。
博物館側は引き続きシステムの復旧作業に集中し、早期の再開を目指しているとのこと。
大英博物館は年間約600万人が訪れるイギリスの代表的な観光地で、ロゼッタストーンやサットン・フーのアングロサクソン船墓、パルテノン彫刻など、貴重なコレクションで知られている。
【参考記事】
https://www.bbc.com/news