日本損害保険協会は、「中小企業におけるリスク意識・対策実態調査2022」と題するレポート結果を公表している。
概要
当該調査は、2022 年9 月8 日から12日までの期間、インターネット調査による方法で実施。
調査対象は、中小企業の経営者および従業員1,031名となっている。
同レポートによると、サイバーリスクへの対策方法において、「損害保険への加入」は全体の23.7%となっており、一方で「特に対策をしていない」との回答が57.5%という結果が出ているという。
また、情報の漏洩への対策項目においても「損害保険への加入」は全体の23.8%となっており、一方で「特に対策をしていない」との回答が57.7%と概ね同じ結果となっている。
対策しない理由
対策を実施していない理由に挙がっている回答としては、「対策をする費用に余裕がないため」が36.2%、「具体的な対策方法が分からないため(相談先がわからない)」が31.4%、「リスクによって生じる影響・損失が分からないため」24.6%の3つが大半を占めたとのこと。
高まるサイバーリスクへの関心
前年度の同調査との比較によると、「サイバーリスクに対する経営課題としての関心度」は84.1%で3.9%増加。
また、「サイバー保険の認知度」においても41.9%で5.3%増加との結果から、サイバーリスクに対する関心の高まりがうかがい知れるとのこと。
【参考URL】 中小企業の約 9 割が何らかのリスクを認識一方で、実際に被害に遭った企業の約半数がリスクへの「備えが不足していた」と回答~「中小企業におけるリスク意識・対策実態調査2022」を発表~ https://www.sonpo.or.jp/index.html |