歯科医院向けのソフトウェアが利用され、アメリカの数百の歯科医院コンピューターがランサムウェア被害を受けたことが明らかになりました。
経緯
ランサムウェアは「DDS Safe」というソフトウェアで、クラウドベースで医療関連データの管理全般を担う歯科医院を対象に提供されているものです。
8月未明、攻撃者はDDS Safeのシステム内に侵入し、ネットワークを介して利用している数百の歯科医院のコンピュータにランサムウェアを感染させました。
8月26日に歯科医師が同ソフトウェアを使用した際、患者データにアクセスできない状態にロックされていたことで問題が明らかになりました。
被害状況と現在
今回のランサムウェア被害に遭った「Digital Dental Record」と「PerCSoft」は、攻撃者が要求した身代金の支払いをし、データロック解除の復旧ツールを受け取ったとして復旧しました。
その後、両社は受け取た復旧ツールを使い、他の歯科医院のデータ復旧の援助を進めておりますが、ツールがうまく作動しなかったりデータ復旧が不完全といった事態が発生するなどして、各医院の回復に時間がかかっている状況です。
【参考URL】 何百もの歯科医院がランサムウェア被害に–MSPのインフラを悪用 |