NTTドコモは11月5日、「ドコモオンラインショップ」と「My docomo」への外部からの不正アクセスにより、一部の顧客の情報が流出したと発表した。流出した件数は最大で約30万件。両サービスは緊急メンテナンスを続けており、復旧の見込みは立っていない。
事案の詳細
同社の第二報(11月5日午後6時30分時点)によると、11月4日に両サービスへの外部からの不正アクセスを確認し、11月5日午前1時5分ごろから両サービスでの各種手続きを停止した。
流出したのは、氏名、住所、生年月日、携帯電話番号、連絡先電話番号などで、最大約30万件。原因と侵入経路は調査中としている。緊急メンテナンスの開始後、新たな情報の流出は確認されていないという。
流出した情報の詳細が分かり次第、対象の顧客に知らせるとしている。問い合わせは、ドコモ インフォメーションセンター(ドコモの携帯電話から151、一般電話から0120-800-000、午前9時〜午後8時、年中無休)で受け付ける。
影響と背景
緊急メンテナンスの間、両サービスでは各種手続きができない。急ぎの手続きは、ドコモショップや家電量販店などの店頭でできる場合もあるとして、最寄りの店舗への相談を呼び掛けている。
ドコモは10月下旬にも、予防的なセキュリティ対応として、コーポレートサイトやMy docomo、ドコモオンラインショップなどを一時停止していた。10月22日にサービスを再開した時点では、自社サイトへの不正アクセスは確認していないとしていた。
対策・今後の展望
ドコモは、流出した情報を悪用し、ドコモの関係者を装った不審なメールやSMS、電話が届く可能性があるとして注意を呼び掛けている。心当たりのない連絡では、本文中のURLにアクセスしない、添付ファイルを開かない、個人情報やパスワード、クレジットカード情報を入力・回答しないよう求めている。
CSRIからのアドバイス
大手の通信事業者で顧客情報が流出した直後は、その名前をかたるフィッシングが増えやすい。今回流出した氏名や住所、電話番号がそろっていると、本物らしく見える連絡を作られやすくなる。
例えるなら、名簿を手に入れた詐欺師が、宛名を正しく書いた手紙を送ってくるようなものだ。宛名が正しいからといって、差出人が本物とは限らない。
企業では、社用携帯でドコモを契約している場合、従業員にドコモを装うSMSや電話への注意を周知したい。手続きの案内を受けたときは、メッセージのリンクではなく、公式アプリやブックマークした公式サイト、151番などの正規の窓口から確認するよう徹底する。
参照: NTTドコモ「お客さま情報流出に関するお知らせ(第二報:11月5日 午後6時30分時点)」/ITmedia NEWS「ドコモ不正アクセス、最大30万件の顧客情報流出」/ITmedia NEWS「「My docomo」「ドコモオンラインショップ」が緊急メンテ」