FIDO認証「ゆうちょ」や「LINE Pay」など国内で導入進む フィッシングや中間者攻撃に効果期待

生体認証やパスワードレスの標準化を推進している国際非営利組織「FIDO Alliance」より、日本国内においてのパスワード認証に代わる新しいオンライン認証“FIDO認証”普及への取り組みが進んでいるとのことです。

FIDO認証の効果

FIDO認証は、ユーザーの顔や指紋といった生体認証を採用しており、動作の単純化を図りつつも機密情報はオンラインのサーバーに保存する必要がないことが特徴です。
ユーザーの端末外へ認証や個人情報を出さないことで、フィッシングや中間者攻撃といったサイバー攻撃を防ぐことができるメリットがあるというものです。

FIDO 日本での活動

FIDO Allianceの日本における活動は、主に「FIDO Japan WG」が中心となり行われており、2016年12月発足当時の参加企業は10社だったが現在は、NTT、ヤフージャパン、富士通、SOFTBANKなど含む43社にまで増えております。
FIDO Japan WG座長兼「NTTドコモ」プロダクト部担当部長の「森山光一」氏は、2019年度においてのFIDO認証導入事例として、ゆうちょ銀行のログインや送金時の安全化や、モバイルペイメントとしては世界初となる「LINE Pay アプリ」への生体認証導入などを紹介しました。

森山氏は、FIDO Japan WGにおける今後の活動に対して、「(FIDO Allianceは)国際的な団体なので言葉の壁や時差の問題もあるが、これらの課題を解消しながら日本におけるFIDO認証への理解を進めていく」とコメントしております。
 

【参考URL】
FIDO、日本での最新動向を披露–LINEやドコモもパスワードレスへ
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