富山県氷見市所在の高校において、3年生21名分の情報が誤ってクラウド上にアップロードされ流出する事故が発生した。
県教育委員会によると、当該クラウドは授業や課題に関する資料、模試の案内、学習資料など、教育に必要な情報を生徒と教員が共有するために利用されていたもの。
事故が発生したのは2024年8月16日で、同高校に勤務している教諭が模試の受験を希望する3年生に対し、日程などを案内するためExcelファイルを教育用クラウドにアップロードした。
しかし、そのファイルに21名分の模試の教科別得点や偏差値、校内順位、志望校の情報といった内容が含まれており、このファイルは他生徒から閲覧可能な権限設定になっていた。
調べでは6名の生徒が当該情報を確認していたとのことで、うちの1名は模試の結果をスマートフォンでスクリーンショットして別の生徒に送信していたことが判明している。
ファイルがアップロードされた約2時間後、別の教員が事態に気づきファイルは削除された。
また、スクリーンショットした生徒への削除を要請し、外部への流出はなかったとのこと。
影響対象となった21名の生徒とその保護者には状況説明と謝罪が行われており、今後の対策として教職員を対象としたセキュリティ研修会など実施するという。
富山県教育委員会では、8月23日に全県立学校に対して再発防止策の通知と、情報管理の徹底を指示している。
【参考記事】
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1498427
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tut/1377751?display=1