情報セキュリティのコンサルティングソリューションを展開する「NRIセキュアテクノロジーズ株式会社」が実施した調査の結果、日本企業での情報セキュリティにおいての問題に「ヒューマンエラー」によるものが大きく関わっていることが明らかになりました。
原因に他国は「外からのサイバー攻撃」、日本は「ヒューマンエラー」
今回実施された調査は、「企業における情報セキュリティ実態調査2019」という、DX(デジタル・トランスフォーメーション)への取り組みとそれに関わるセキュリティについての調査を日本、アメリカ、シンガポールの3か国を対象としたものです。
過去1年間での情報セキュリティに関する事件や事故があったと回答した企業は各国とも8割以上だった。
アメリカとシンガポールでの原因に上がったのは、DoS攻撃やweb経由での外部からのサイバー攻撃だったのに対し、日本では「メールの誤送信」や「情報機器の紛失・置き忘れ」などのいわゆるヒューマンエラーが多い結果だったとのことです。
調査結果から見る日本の今後
以上の結果から、他2国の企業はIT活用やwebでのサービス展開、クラウドの積極的利用が進んでいることから、セキュリティの課題や問題個所も外部に起因すると見られております。
日本は今後、これらの技術活用がより進むことで、同様の状況に推移すると予測されております。
また、DXへの取り組み状況や、社内CISO(最高情報セキュリティ責任者)の適用についての調査においても日本企業は、他2国と比較して下回る結果が出ているとのことです。
【参考URL】 NRIセキュアテクノロジーズ株式会社:NRIセキュア、「企業における情報セキュリティ実態調査2019」を実施 |