奈良県斑鳩町の図書館システムで、ウイルス感染によるトラブルが発生したと報告されている。
同町では、委託事業者である京セラコミュニケーションシステム株式会社と協力し、2024年10月1日から新たな図書館システムの運用が開始される予定だった。
しかし9月30日、システムが突如利用不能となり、サーバー内のデータが暗号化されるランサムウェアに感染していたことが確認され、新システムの運用が停止されている。
現時点では情報流出や金銭要求などの兆候は確認されていないものの、システム内には図書館利用者約22,000名分の個人情報が含まれていたという。
同町は被害拡大防止のため、図書館システムを外部ネットワークから遮断し、ホームページ、蔵書検索システムも一時停止している。
なお、図書館自体は通常通り開館しており、インターネット閲覧端末など一部のサービスを除いて書籍の貸し出しは行われている。
同町は、奈良県や関係機関と協力して原因の特定や被害範囲の確認を進めており、今後新たに判明した情報は公式ウェブサイトで随時更新されるという。
【参考記事】
斑鳩町立図書館システム構築業務におけるコンピュータウィルス感染発生事案について(第1報)
https://www.town.ikaruga.nara.jp/