情報処理推進機構(IPA)から、サイバーセキュリティを題材にしたボードゲームが公表された。
IPAは、ゲームのテーマとして「防御を学ぶには攻撃を知ることも重要」としており、教育性だけでなく、ゲーム性にも注力して作成されているとのこと。
当該ゲームは3~4名でのプレイを想定されており、プレイヤーはハッカーグループに所属する凄腕ハッカーとなって進行される。
ハッカーとなったプレイヤーは、ランサムウェアやバックドア作成、emote、DDOS攻撃などのカードを手札としてターゲットの拠点へのハッキングを行いポイントを獲得する。
最終的に逮捕(ゲームオーバー)にならず、規定のポイントを獲得することで勝利となる。
ゲーム進行に必要となるカードやボード、サイコロ、マニュアルなどはPDFファイルにて用意されているため、印刷することで誰にでもプレイすることができる。
IPAはゲームの目的として、サイバーセキュリティの重要性を啓発することとしており、サイバー攻撃を促すものではないとしている。
自身の所属する組織とセキュリティ対策に関心を示してもらう事を挙げ、プレイヤーは倫理的な観点を持ってゲームを楽しむよう推奨している。
【参考記事】
攻撃者視点の獲得を目的としたボードゲーム:Cyber Attacker Placement
https://www.ipa.go.jp/jinzai/ics/core_human_resource/final_project/2023/cyber-attacker-placement.html