独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は11月2日、不正アクセスによる個人情報漏えいが相次いでいることを受け、個人ユーザー向けの「情報セキュリティ安心相談窓口」を強化したと発表した。
事案の詳細
IPAが対応を強化したのは、従来から提供している「情報セキュリティ安心相談窓口」である。これまでは主にウイルスや不正アクセスに関する技術的な相談を受けてきた。全国の個人ユーザーを対象に、自分の情報が漏えいして不安を感じている人からの相談を受け付ける。
相談では、ウイルスや不正アクセスへの対処、フィッシング詐欺への対応、情報漏えい後の二次被害のリスクを下げるための対処などについて、一般的な技術的助言や情報提供を行う。
IPAの案内によると、相談は電話、メール、FAX、郵送、チャットボットで受け付けている。電話の受付時間は10時から17時までで、土日祝日と年末年始は休み。チャットボットは時間外も利用できる(IPA「情報セキュリティ安心相談窓口」)。
影響と背景
不正アクセスによる個人情報漏えいが相次いでいる状況を背景に、IPAは個人ユーザー向けの相談対応を強化した。情報漏えいの被害を受けた人に対し、二次被害を防ぐための対処や、日ごろから実施すべきセキュリティ対策について助言する。
対策・今後の展望
強化後の相談窓口では、ウイルス感染、不正アクセス、フィッシング詐欺、情報漏えい後の二次被害などに関する相談を受け付ける。また、被害の有無にかかわらず、日ごろから心がけるべき対策についても情報を提供する。
- 関係機関との連携:消費生活センターなど関係行政機関の相談窓口との連携も強化する方針。
- 対応範囲の明確化:同窓口での対応は一般的な技術的助言に限られ、機器やログなどの個別調査、犯罪者の検挙、事件捜査の要望などは対象とならない。
CSRIからのアドバイス
個人情報が漏えいした場合は、その情報を悪用したフィッシング詐欺や不正アクセスなどの二次被害に注意する必要がある。
漏えいの可能性があるサービスで使用していたパスワードは変更し、同じパスワードを使い回している他のサービスでも変更する。メールやSMSなどに記載されたリンクを安易に開かず、サービスの公式サイトや公式アプリから通知内容を確認することも重要となる。
不安を感じた場合は、IPAの「情報セキュリティ安心相談窓口」に電話やメールなどで相談できる。また、日ごろからパスワードを長く複雑なものにし、多要素認証を利用するなど、基本的なセキュリティ対策を実施する。
参照: 個人情報漏洩の個人向け被害者相談窓口を強化 – IPA/IPA「情報セキュリティ安心相談窓口」/IPA「自分の個人情報等が漏えいした際の「対処」と「日頃の対策」」(2026年10月26日)