2024年12月26日午前7時24分ごろ、日本航空(JAL)の社内外をつなぐネットワーク機器がサイバー攻撃を受け、システム不具合が発生。
国内線や国際線の便に遅延や欠航が生じ、旅客への影響が広がった。
確認された被害状況として、国内線の60便で遅延が発生(最大1時間26分)、国際線11便にも遅延(最大遅延幅4時間2分)が発生、国内線4便の欠航(羽田—出雲、大阪—羽田、福岡—羽田)などが報告されている。
また、JALウェブサイトとアプリでの当日アップグレード手続きと、空港での空席待ちサービスが一時停止となっている。
26日午後8時時点で、JALの国内外の航空便を利用する約793名に影響が出たほか、空港のカウンターでは混雑も見られている。
JALによると、ネットワーク障害の原因は外部からの大量データ送信により高負荷をかけるDDoS攻撃による手口とみられている。
公表時点で顧客データ流出やウイルス感染は確認されておらず、安全運航への影響もないとされている。
対応として、同日の午前8時56分に障害原因のネットワーク機器を遮断し、午後1時20分に復旧が完了。
27日以降はほぼ通常運航予定だと公表している。
警視庁はJALからの相談を受け、電子計算機損壊等業務妨害容疑で外部通信記録を解析し、発信元の特定を進めている。
また、政府は重要インフラを狙った攻撃に危機感を強め、DDoS攻撃の対策強化を指示している。
【参考記事】
https://www.jal.co.jp/