三菱電機製FA製品のEthernet機能におけるサービス運用妨害(DoS)脆弱性をJVNが公表

JVN(Japan Vulnerability Notes)は、三菱電機株式会社が提供する複数のFA製品のEthernet機能に、サービス運用妨害(DoS)の脆弱性が存在すると公表した。攻撃者によって細工された不正なUDPパケットを受信すると、対象製品がDoS状態となる可能性があり、復旧には再起動が必要である。

脆弱性の詳細

JVN(Japan Vulnerability Notes)によると、本件は三菱電機株式会社が提供する複数のFA製品のEthernet機能に存在する、入力で指定された数量の不適切な検証に起因するサービス運用妨害(DoS)の脆弱性である。CWE-1284、CVE-2025-3511に該当し、CVSS v3の基本値は7.5(重要)とされている。攻撃者によって細工された不正なUDPパケットを対象製品が受信し、その後3秒以内に正常なUDPパケットを受信していない場合、当該製品はサービス運用妨害(DoS)状態となる。復旧には当該製品の再起動が必要である。

影響を受ける製品・バージョン

  • 三菱電機株式会社が提供する複数のFA製品のうち、JVNアドバイザリに記載された対象製品・対象バージョン

推奨される対策

  • ベンダーが提供する修正:三菱電機が案内する対策済みバージョンへのアップデート、または提示された修正手順に従って対策を実施する。
  • 適用前後の確認:更新前に機種名とバージョンを記録し、更新後に通信・監視・制御の主要機能が正常に動作するか確認する。
  • ネットワーク面の回避策:更新までの間は、対象機器を外部ネットワークから隔離し、必要最小限の端末・セグメントのみから通信させるなど、不要な到達経路を減らす。
  • 監視と運用:異常な通信増加、応答低下、再起動の増加などDoSの兆候を監視し、発生時の切り分けと復旧手順を事前に整備する。

日本の中小企業が今すぐ取るべき行動

  • 優先度1:資産の洗い出し:現場にある三菱電機製FA機器の型番、Ethernetを使う構成、稼働場所を一覧化する。
  • 優先度2:影響確認:JVNが示す対象製品・対象バージョンと自社の実機バージョンを突合し、影響の有無を確認する。
  • 優先度3:更新計画:生産停止が難しい場合でも、短時間停止で更新できるタイミングを決め、担当者と手順を確定する。
  • 優先度4:暫定防御:更新までの間、外部から到達しないネットワーク構成になっているかを点検し、不要経路を閉じる。
  • 優先度5:復旧準備:停止時に備え、設定バックアップ、予備機の有無、復旧の連絡体制を整える。

CSRIからの現場アドバイス

実際のペネトレーションテストでは、工場内ネットワークに長期間残った機器や「止められない」制御系が優先的に狙われ、通信の異常で停止する弱点が診断報告書で指摘されることがある。更新手順の不明確さが対応の遅れにつながりやすい。

例えるなら、工場の受付に大量の偽の来客が押し寄せ、担当者が対応しきれず本来の来客対応が止まるようなものだ。機器自体が壊れなくても通信が詰まって業務が止まり、復旧までの時間が損失になる。

まず対象機器の型番とバージョンを現場で確認し、影響有無を整理する。次に保守ベンダーへ、更新可否と停止時間の見積り、手順書の提示を依頼する。最後に更新までの間、外部から到達しない経路になっているかを点検する。

参照: 三菱電機製 FA 製品の Ethernet 機能におけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

参考:公式情報・アドバイザリ

上記は本記事に関連する公式セキュリティ情報です。詳細は各機関の公式サイトをご確認ください。

三菱電機製FA製品のEthernet機能におけるサービス運用妨害(DoS)脆弱性をJVNが公表
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