大阪府警察公式サイトの偽装サイト複数みつかる「口座情報」「反マネーロンダリング」などの文言

2025年6月、大阪府警察は、府警の公式ウェブサイトに酷似した偽サイトが複数確認されたとして、府民に注意を呼びかけている。
偽サイトには、利用者に口座情報を入力させるフォームや、警察関連の書類を装った偽の画像が掲載されていた。

大阪府警によると、偽サイトの存在は2025年6月6日、金融機関からの情報提供によって発覚している。
6月9日までに、少なくとも3つの偽サイトが確認されたとのことで、各サイトには「情報登録」や「反マネーロンダリング指針」といった文言と共に、口座情報を入力させるためのフォームが設置されていた。
また、「守秘義務命令書」と題された書類が表示されるページも存在していたという。
大阪府警は、「警察がウェブサイト上で逮捕状や命令書などを提示することはなく、口座情報などを入力させることも一切ない」と明言。
さらに、「警察がSNSで連絡したり、警察手帳や書類の画像を送ったり、キャッシュカードや金銭を要求することはない」として注意を呼びかけている。
偽サイトでは「守秘義務」という言葉を用いることで、閲覧者が周囲に相談しにくくなり、被害を未然に防げなくなる可能性もあるとされている。

府警は、公式ウェブサイトの正しいアドレス(https://www.police.pref.osaka.lg.jp/)以外の、不審なウェブサイトにはアクセスしないよう呼びかけ。
加えて、パソコンやスマートフォンのOSやソフトウェアは常に最新の状態に保ち、ぜい弱性を悪用したフィッシング詐欺にも注意するよう求めている。
府警は、今回確認された偽サイトが、こうした詐欺手口の一環として悪用されていた可能性があるとして、今後も引き続き警戒を呼びかけていく方針を示している。

特殊詐欺の被害は府内で急増しており、2025年1月から4月末までに確認された「オレオレ詐欺」は313件で、前年同時期と比べて5倍以上に増加している。
これらの被害のうち8割以上は、偽の警察官が「捜査協力」などを口実に、口座情報をだまし取る「警察官かたり」の手口が用いられている。

【参考記事】
https://www.police.pref.osaka.lg.jp/

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