緊急生配信番組「ReHacQ」で、Anthropicの最新AIモデル「Claude Mythos(ミュトス)」をテーマに、危険性やリスク、日本のサイバーセキュリティの未来について議論が行われた。番組には塩崎彰久氏、安野貴博氏、今井翔太氏、今野忍氏、高橋弘樹氏が出演した。
事案の詳細
番組では、Anthropicが2026年4月7日に発表したとされる最新AIモデル「Claude Mythos」が取り上げられた。公開情報では、このモデルはサイバー攻撃に悪用されうる高度な能力を持つため、一般公開を見送ったと説明されている。
具体的には、OSやブラウザなどに潜む脆弱性を見つけ出す能力が強く、利用企業による運用ではソフトウェアの重大な脆弱性が1万件以上見つかったとされる。また、別の説明では、1000以上のオープンソースプロジェクトをスキャンした結果、2万3019件の脆弱性が発見され、このうち深刻度が高い、または重大な脆弱性が推定6202件あったとされている。
番組内では、この高い検出能力が悪用された場合、金融システムや医療システムを含む重要インフラへのサイバー攻撃につながりうる点が論点になった。特に、預金システムの書き換え、不正送金、口座情報の窃取などのリスクが指摘されている。
一方で、参照できる情報からは、番組内でどの論点がどこまで具体的に検証されたか、また実際の被害や攻撃事例が紹介されたかまでは確認できない。
影響と背景
「ミュトス」が一般公開されなかった背景には、サイバー攻撃能力が極めて高く、悪用時の社会的影響が大きいという判断がある。公開を限定し、安全対策を講じたうえで提供する方針が取られたとされ、AIの能力向上がそのまま攻撃能力の底上げにつながる現実が示された。
このため、AIの高度化は単なる技術競争ではなく、国家安全保障、金融、医療、企業防衛の各分野に直結する課題として扱われている。日本でも、AIのリスクが喫緊の課題として認識され、政府や金融機関を含む関係者の間で対応の必要性が高まっている。
また、AIが自動的に脆弱性を見つけ、攻撃コードの作成を支援できるようになることで、従来は高度な専門知識を必要とした攻撃のコストが大きく下がるという見方も示されている。これにより、防御側は従来の対策だけでは不十分になる可能性がある。
対策・今後の展望
参照情報では、一般公開を避ける、あるいは限定公開とすることで悪用リスクを抑える安全対策が採られていることが確認できる。また、危険な用途が疑われる入力に対しては、より安全性の高い旧バージョンへ切り替える仕組みが導入されているとされる。
日本のサイバーセキュリティの観点では、AIを攻撃者が活用する前提で防御設計を見直す必要がある。特に、重要インフラや金融機関では、脆弱性の継続的な発見と修正、権限管理の厳格化、AI利用時の監査強化が課題になる。
ただし、番組内で具体的にどの対策が提案されたかについては、現時点で詳細は不明である。