2025年4月17日、全国の地方銀行9行でシステム障害が発生。
影響を受けたのは、広島銀行(広島県)、八十二銀行(長野県)、中国銀行(岡山県)、武蔵野銀行(埼玉県)、阿波銀行(徳島県)、宮崎銀行(宮崎県)、琉球銀行(沖縄県)、山形銀行(山形県)、筑波銀行(茨城県)の9行と報告されている。
各行によると、障害は同日午前9時過ぎから発生。
「インターネットバンキングが利用できない」、「接続しづらい・時間がかかる」といった不具合が確認されているとのこと。
障害の背景には、日本アイ・ビー・エム株式会社が金融機関向けに提供する「eMuSC共同センター」が第三者から攻撃を受けたとされる事案があるとのこと。
このセンターは、インターネットバンキングの運用・管理を担っており、八十二銀行を含む地方銀行7行によるシステム共同化グループ「じゅうだん会」が同センターを利用している。
他の銀行においても、障害は一部で復旧に向かっているものの、17日夕方の時点で依然として影響が残っているところがある。
各行は公式ウェブサイトなどを通じて利用者に注意喚起を行っている。
うち、長野市に本店を置く八十二銀行は、同日午後7時10分に公式ウェブサイト上で復旧を報告。
同行では、午前9時10分頃からサービスが利用しづらい状況が続いていたが、現在は通常通り利用可能となっている。
八十二銀行によると、委託している業者のシステムが「サイバー攻撃と思われる攻撃」を受け、作動が不安定になったことが原因とみられ、詳細な原因については調査を進めているという。
今回の障害では、八十二銀行のインターネットバンキング(個人・法人)や同行アプリでの残高・入出金明細の更新、ウェブからの新規申込、外為ネットやローン受付サービスなど幅広いサービスが影響を受けた。
また、家計簿アプリ等との連携機能にも支障が出ている。
なお、八十二銀行は「当行では電話やメールでお客さまのIDやパスワードをお伺いすることはございません」とし、同行を騙る詐欺に対して十分な注意を呼びかけている。
【参考記事】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250417/k10014782241000.html
https://www.82bank.co.jp/index.html