2024年9月6日、日本生命保険相互会社は、自社および関連会社において顧客の個人情報が流出したことを公表した。
公表によると、日本生命の子会社である「ライフサロン」社、「ほけんの110番」、「ライフプラザパートナーズ(LPP)」、これら持株会社の「LHL」間で、他社の保険契約情報の不適切な授受が行われていたという。
ライフサロンやほけんの110番が取り扱った保険契約情報を含む資料が、日本生命のサーバーに保管されていることが判明したことで明らかになったという。
原因は、主に子会社の経営管理のために関連データが不適切に扱われたこととされており、資料作成時に個人情報が含まれているバックデータが削除されず、サーバーに保管されていたとのこと。
日本生命の担当者や出向者は、意図せずにデータを含んだ資料を共有していたと説明されている。
なお流出した情報については、2021年から2024年にかけて合計約10万件以上の個人情報となる顧客名、生年月日、性別、証券番号、保険料などが被害対象とされている。
特に大規模な流出として、2023年12月と2024年4月にほけんの110番からLHLへ約66,000名分の情報が流出していたことを明かしている。
日本生命によると、外部への個人情報流出や不正利用は確認されていないとしているが、引き続き調査を行い、事案の全容解明に努めるとしている。
再発防止策として、顧客情報の取り扱いに関する意識改革と管理体制の強化を進める方針を示している。