新型コロナウイルス治療や予防をかたるフィッシング詐欺被害増加 アメリカ食品医薬品局注意喚起

FDA(米国食品医薬品局)は、新型コロナウイルスの防止や症状改善とかたるフィッシング詐欺が複数発生しているとして注意を呼び掛けております。

概要

現在アメリカを中心に、新型コロナウイルスの防止や症状改善をかたり、購入者の個人情報やクレジットカード情報を窃取することを目的とした詐欺商品の報告があがっているとのことで、それらの商品は以下のようなキャッチコピーとともに販売が確認されております。

・「新型コロナウイルス患者が臨床的に改善する」
・「細菌感染による死亡リスクを防ぐ」
・「免疫力が低下した人は○○シロップを摂取する必要がある」
・「最新の研究により、新型コロナウイルスに感染しても健康なままでいられる漢方が見つかった」

FDAにて確認された商品は、エッセンシャルオイルやハーブ、鼻スプレー、カンナビジオール、はちみつなどの栄養補助食品で、上記で語られているような効果は出ないどころか悪影響を及ぼす可能性もあるとのことです。
また、これらの商品を信用するあまり本来必要な治療を受けず、症状を悪化させることにつながる点も指摘しております。

対策

FDAはフィッシング詐欺に遭わないための対策として、「治療できると主張する製品」や「科学的根拠になり得ない個人のレビュー」、「素早く治る」、「科学の進歩を理由にする」といった文言が語られている商品には警戒すべきとして注意を呼び掛けております。
また、日本国内ではこうした手口はまだ確認されていないものの、今後メディアなどで新型コロナウイルスの防止や症状改善に関する情報が取り上げられた際は、便乗する被害が出ることも考えられております。
 

【参考URL】
新型コロナウイルスの治療薬や予防薬、診断キットなどを販売する詐欺が流行中

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