1万5千円で「DDoS攻撃」代行業者に依頼 中国籍の夫婦を逮捕【京都】

京都府警は11月27日、大量のデータを送信してウェブサイトに通信障害を引き起こす「DDoS攻撃」を仕掛けたとして、中国籍の会社役員とその妻2名を電子計算機損壊等業務妨害の疑いで逮捕した。
攻撃対象となったのは京都市中京区に本社を構える「アートム」が運営するスポーツジム検索サイトで、攻撃は2024年8月から9月にかけて10回に及んだとされている。
府警によると、2人は中国のSNS「WeChat」を通じてDDoS攻撃の代行業者に依頼し、1回の攻撃につき約750元(約1万5千円)を支払っていたとされている。

調査によれば、容疑者はかつてアートム社での就業体験を通じて同社と接点を持ち、業務提携や資金提供を求めるも断られていた。
その直後からDDoS攻撃が始まっており、容疑者はアートム社に「自分ならDDoS攻撃を阻止できる」などと解決を持ちかけるショートメッセージを送っていたことが判明している。
アートム社の高橋修社長によれば、攻撃はサイトの閲覧不可やアクセス数の減少を招き、広告契約の解約や売上減少といった経済的被害をもたらしたとし、数十万円規模の損害が発生したとのこと。
容疑者は一部容疑を認めているとのことで、府警は引き続き海外の捜査機関と連携し、攻撃の実態解明に努めるとしている。

なお、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT) が発表した調査結果によると、日本国内でのDDoS攻撃件数は2023年で896万件が確認されており、前年の14倍以上である結果が報告されている。

【参考記事】
https://www.sankei.com/article/20241204-KWH5KEJ2SBJ3ZNOZZAH5IDTRKY/

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