野菜や花の種苗業を展開している「サカタのタネ」社で、第三者による不正アクセス被害が判明。
顧客や取引先の情報が流出した可能性がある。
発表によると、同社は2025年11月11日に社内システムを監視する過程で異常を検知し、調査の結果、サーバー内に不正アクセスの痕跡が確認された。
第三者はサーバー侵入後、管理者権限を不正に取得した可能性があるとみられている。
これにより顧客や取引先、従業員などに関する個人情報が不正に閲覧され、外部に流出した可能性があるという。
流出した可能性がある情報には、卸売業務に関連する顧客や取引先の氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど、最大で約44,000件分が含まれていたとのこと。
また、同社が実施した企画への応募者情報2,500件分、採用活動に関する約5,000件分、さらに役員や社員、退職者などを含む従業員情報が約5,000件分も含まれる可能性があるという。
同社によれば、現時点でこれらの情報がインターネット上に公開された事実や、不正利用などの二次被害は確認されていないと説明。
また、通信販売やオンラインショップで使用しているシステムは今回の不正アクセスの対象外で、出荷や営業など通常業務への影響や、海外拠点への影響も確認されていないとのこと。
同社は対応として、不正アクセス経路の遮断やセキュリティ対策の強化を実施。
今後は24時間監視体制の強化や、管理者権限の厳格な運用、従業員への再教育など再発防止策を進める方針とのこと。
また、影響対象者には個別に連絡を行うとし、再発防止を進められている。