2万名以上の患者情報含まれる電子カルテ紛失 担当者は「当時の記憶なし」【島根県】

島根県立中央病院において、患者情報および病院職員などの個人情報が記録された電子カルテ端末が紛失していた事実が確認されている。

概要

同病院の公表によると、端末紛失は外部業者に修理見積もりの依頼時に発生したという。
病院内の記録に、2021年3月9日に業者の来訪および端末改修の旨が記載されていた。
一方、業者側の担当者日報においても同日の日報に「修理品回収」の記載が確認されている。
しかし、当時の担当者は端末受け取りの記憶がなく、引き渡しに関する書面もないことから事実確認が取れない事態となっている。

端末内データ

紛失した電子カルテ端末には、以下データが記録されていた事実が確認されている。

記録されていたデータ:
・2020年8月27日から2021年1月26日までの期間中、島根県立中央病院で受診および入院した患者24,563名が該当
氏名、性別、年齢、受診診療科名、検査日時、検査名称、カルテ記載内容などの情報

・2021年1月26日時点で登録されていた病院職員および委託企業職員6,180名が該当
氏名、所属名称、職種名称、生年月日、性別、電子カルテ利用時のID、職員番号など

対応

島根県立中央病院は原因として、端末内にデータを記録したまま修理依頼を行ったことや、機器トラブル時の手順などを取り決めていない点を挙げている。
今後は、外部業者へのデータ引き渡しはHDDなどに移行する、業者に定期的な進捗確認など行い再発防止を図るとのこと。

なお、紛失した端末内データが悪用された事実は確認されていないとのこと。

【参考URL】
個人情報が保存されている電子カルテ用端末の紛失について
https://www.spch.izumo.shimane.jp/

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