日本スマートフォンセキュリティ協会(JSSEC)は、「スマートフォン利用シーンに潜む脅威 Top10 2023」と題する調査レポートを公表した。
SNS、AIなど悪用する脅威がランクイン
同調査はJSSECおよび会員企業の討論により、2022年にスマートフォンにおける脅威を10項目に選定された。
選定に参加したメンバーには「KDDI」、「サイバートラスト」、「ユニアデックス」などが含まれている。
結果は以下の通り。
ランク上位にはSMSを悪用した「スミッシング詐欺」、AI技術を悪用した「ディープフェイク」、SNSの発展に伴う「SNSフェイクニュース」や「誹謗・中傷」が入る結果となっている。
また、「不正通販サイト」による被害も依然として多数確認されている状況にあるという。
重要視される利用者のリテラシー
対策においては、いずれも利用者のリテラシーが大きく関わっている点が注目としている。
一方、討論の過程で若いスマートフォン利用者の相談相手が友人のみという問題も挙がったとして、教育機関や保護者への理解を求めている。
JSSECは、技術的対策で100%の脅威を無くすことは不可能としつつ、利用者一人一人スマートフォンを利用する上での脅威を知ることが重要と締めくくる。
【参考URL】
JSSEC『スマートフォン利用シーンに潜む脅威 Top10 2023』を公開
https://www.jssec.org/