阿波市の小学校教員がサポート詐欺被害、児童の写真など個人情報漏えいの恐れ【徳島】

2026年6月26日、徳島県阿波市教育委員会は、市内の小学校教員が「サポート詐欺」の被害に遭い、児童の写真などの個人情報が外部に流出した恐れがあると発表した。教員が偽の警告画面に表示されたサポート窓口に連絡し、指示に従って操作した結果、第三者による遠隔操作を受け、保存されていた児童の写真が閲覧されたという。

事案の要点

  • 攻撃者・脅威アクター:偽の警告画面などを用いて金銭や情報をだまし取る「サポート詐欺」の実行者(詳細は現時点で不明)
  • 標的・被害組織:徳島県阿波市内の小学校に勤務する教員(結果として、児童の個人情報が外部に流出した恐れ)
  • 攻撃手法・マルウェア種別:偽のウイルス警告画面を表示し、「サポートセンター」への連絡を促したうえで、遠隔操作ソフト等を使って端末を操作する「サポート詐欺」の手口
  • 被害規模・影響範囲:教員の私用パソコンに校長の許可なく保存されていた児童の写真5件が閲覧され、個別指導計画9件が保存されていた(指導計画の閲覧有無は不明)。対象児童は少なくとも14人とされる。情報の拡散や不正利用は現時点で確認されていない。
  • 現在の対応状況:阿波市教育委員会が事案を公表し、問題のパソコンを徳島県警に任意提出。被害届の提出を検討しているほか、再発防止の徹底に取り組むとコメントしている。

事案の詳細

報道によると、徳島県阿波市にある小学校の教員は、2026年6月13日に自宅で私用パソコンを使ってインターネットを利用していた際、ウイルス感染を装う偽の警告画面が表示された。この画面には「サポートセンター」への連絡先が記載されており、教員はそこに電話をかけてサポートを依頼した。

その後、相手の指示に従って操作する過程で、遠隔操作を許可するなどの対応を行い、第三者による遠隔操作を受けたとされる。この遠隔操作により、パソコン内に保存されていた児童の写真5枚が閲覧されたことが確認されている。写真は校長の許可を得ないまま校外に持ち出し、私用パソコンに保存されていたもので、少なくとも14人分の児童が写っていたと報じられている。

同じパソコンには、児童の名前が記載された個別指導計画9件も保存されていたが、これらのファイルについては閲覧された形跡は確認されていないとされている。一方で、遠隔操作を受けたことから、写真や指導計画などの情報が外部に流出した恐れがあるとして、阿波市教育委員会は児童や保護者への説明と対応を進めている。

現時点では、児童の写真や個別指導計画などの情報がインターネット上に公開されたり、第三者によって不正に利用されたりした事例は確認されていないと報じられている。しかし、教育機関における個人情報は、児童・生徒の氏名や写真、指導上の情報などを含み、本人や保護者への心理的影響や、将来的な不利益につながる可能性があることから、慎重な対応が求められている。

阿波市教育委員会は、校長の許可があれば児童の写真や指導計画を校外に持ち出すこと自体は認めているものの、今回の教員は許可を得ずに私用パソコンへ保存していたと説明している。市教委は、問題のパソコンを徳島県警に任意で提出するとともに、被害届の提出を検討している。また、「再発防止の徹底に取り組む」とコメントし、教職員に対する情報管理やサイバー犯罪への注意喚起を強化する方針を示している。

推奨される対策

  • 画面上の警告やポップアップでウイルス感染やトラブルを装い、サポート窓口への連絡を促されても、表示された電話番号やリンクには安易に連絡しない。利用しているソフトやOSの正規サポート窓口を、公式な手段で確認する。
  • 不審な案内に従って遠隔操作ソフトのインストールや操作権限の付与を行わない。遠隔操作を許可する際は、相手方の正当性を組織の手順に沿って確認する。
  • 組織の端末や、業務に利用している私用端末で異常が疑われる場合は、個人判断で対応せず、所定の情報システム担当や管理者に速やかに連絡し、指示を仰ぐ。
  • 児童・生徒の個人情報(写真、氏名、指導計画など)を扱う端末では、アクセス権限や保存場所、持ち出しルールを見直し、校外への持ち出しは必要最小限とし、校長等の許可や暗号化などの安全管理措置を徹底する。
  • 教職員向けに、サポート詐欺を含む典型的な手口(偽警告、電話・チャットによる誘導、遠隔操作要求)に関する注意喚起と、実際の画面例を用いた訓練を継続し、疑わしい表示や連絡を受けた際の行動指針を明確にする。

よくある質問

Q. 今回の事案で具体的に何が起きたのですか?

A. 阿波市内の小学校教員が自宅の私用パソコンでインターネットを利用中に、偽のウイルス警告画面を表示させる「サポート詐欺」に遭い、表示されたサポート窓口に連絡して遠隔操作を許可した結果、パソコン内に保存していた児童の写真5枚が犯人側に閲覧されました。写真には少なくとも14人分の児童が写っており、個別指導計画9件も同じパソコンに保存されていたため、児童の個人情報が外部に流出した恐れがあるとされています。

Q. 標的になったのは誰(どこ)ですか?

A. 直接の標的となったのは、阿波市内の小学校に勤務する教員が利用していた自宅の私用パソコンです。ただし、そのパソコンには校長の許可なく持ち出された児童の写真や個別指導計画が保存されていたため、結果として少なくとも14人の児童に関する個人情報が外部に漏えいした恐れがあり、児童と保護者が影響を受ける可能性がある事案となっています。

Q. 今回の漏えいによる二次被害や不正利用は確認されていますか?

A. 現時点で、児童の写真や個別指導計画などの情報がインターネット上に公開されたり、第三者により不正に利用されたりした事例は確認されていないと報じられています。ただし、遠隔操作により写真が閲覧されたことから、情報が外部に流出した可能性は否定できず、教育委員会は児童や保護者への説明と再発防止策の徹底を進めています。

Q. サポート詐欺はどのようにして防げますか?

A. 画面に突然表示されるウイルス感染やトラブルを装った警告画面に記載された連絡先へ直接連絡しないことが重要です。利用中のソフトやOSの正規サポートかどうかを公式サイトや契約書面で確認し、不審な連絡先には電話やチャットをしないようにします。また、相手から遠隔操作ソフトのインストールや操作権限の付与を求められても安易に応じず、組織の定める情報セキュリティ手順に従って、情報システム担当や管理者へ相談することが有効です。教職員や職員向けに、こうした手口をあらかじめ周知・訓練しておくことで、偽警告に接した際の冷静な対応につながります。

参照: 阿波市の小学校教員が「サポート詐欺」被害 児童の個人情報漏えい【徳島】(2026年6月26日掲載)|JRT NEWS NNN – 日テレNEWS NNN

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